2019.09.30
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熱中症、人口当たりの救急搬送は福島が最多
総務省消防庁、8月の確定値の概要を公表

メディカルサポネット 編集部からのコメント

総務省消防庁が8月の熱中症による救急搬送者数を公表しました。今年の搬送者数は36,755人で、昨年よりも6,345人増加しました。なかでも高齢者は気温の上昇に体温調整が追い付かないため、より注意が必要です。発生場所は住居が最も多く、高温多湿なキッチンやバスルームだけでなく、寝室で寝ている間に熱中症になったというケースも報告されています。

 

 総務省消防庁は26日、8月の熱中症による救急搬送者数の確定値を取りまとめ、その概要を公表した。この1カ月間の全国の搬送者数は3万6755人で、前年同月と比べて6345人多かった。都道府県別の人口当たりの搬送者数は、福島が最も多かった。【新井哉】

 

 

 消防庁によると、年齢区分ごとの搬送者数は、65歳以上の「高齢者」が1万9740人で最も多く、以下は、18歳以上65歳未満の「成人」(1万3246人)、7歳以上18歳未満の「少年」(3494人)、生後28日以上7歳未満の「乳幼児」(275人)の順だった。

 

 初診時の傷病の程度別では、軽症が2万2538人と6割超を占めたが、3週間以上の入院が必要な重症も1150人いた。死亡(初診時に死亡確認)は78人だった。熱中症の発生場所に関しては、住居が最も多く、全体の4割超を占めた。

 

 都道府県別の人口10万人当たりの救急搬送者数については、福島が45.45人で最多となっており、群馬(41.31人)、山形(39.77人)、新潟(37.37人)、奈良(37.01人)などでも多かった。

 

  

出典:医療介護CBニュース

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