2019.08.26
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ドパミン受容体作動薬の添付文書改訂を指示
厚労省、重要な基本的注意に薬物離脱症候群を記載

メディカルサポネット 編集部からのコメント

厚生労働省は22日付けで「ドパミン受容体作動薬の急激な減量又は中止により、薬剤離脱症候群(無感情、不安、うつ、疲労感、発汗、疼痛等の症状を特徴とする)があらわれることがある」として、「使用上の注意」の改訂についてを、日本製薬団体連合会 安全性委員会委員長にあてて通達しました。異常が認められた場合には投与再開または減量前の投与量に戻すなど、適切な対応を行ってください。

   

 厚生労働省は22日、ドパミン受容体作動薬について、添付文書(使用上の注意)改訂の指示を出した。国内外の症例が集積し、専門委員の意見も踏まえた調査の結果、改訂することが適切と判断した。「重要な基本的注意」の項に薬物離脱症候群に関する記載、「その他の副作用」の項に薬物離脱症候群を追記する。改訂の対象となった医薬品は以下の通り。【新井哉】

 

 

〔ロピニロール塩酸塩〕商品名はレキップ錠0.25mgなど。パーキンソン病に効能・効果がある。

 

〔プラミペキソール塩酸塩水和物〕商品名はビ・シフロール錠0.125mgなど。パーキンソン病、中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)に効能・効果がある。

 

〔同〕商品名はミラペックスLA錠0.375mgなど。パーキンソン病に効能・効果がある。

 

〔タリペキソール塩酸塩〕商品名はドミン錠0.4。パーキンソン病に効能・効果がある。

 

〔ロチゴチン〕商品名はニュープロパッチ2.25mg、同4.5mg、同9mg、同13.5mg、同18mg。同2.25mg、同4.5mgはパーキンソン病、中等度から高度の特発性レストレスレッグス症候群(下肢静止不能症候群)、同9mg、同13.5mg、同18mgはパーキンソン病に効能・効果がある。

 

〔カベルゴリン〕商品名はカバサール錠0.25mgなど。パーキンソン病、乳汁漏出症、高プロラクチン血性排卵障害、高プロラクチン血性下垂体腺腫(外科的処置を必要としない場合に限る)、産褥性乳汁分泌抑制に効能・効果がある。

 

〔ブロモクリプチンメシル酸塩〕商品名はパーロデル錠2.5mg。末端肥大症、下垂体性巨人症、乳汁漏出症、産褥性乳汁分泌抑制、高プロラクチン血性排卵障害、高プロラクチン血性下垂体腺腫(外科的処置を必要としない場合に限る)、パーキンソン症候群に効能・効果がある。

 

〔ペルゴリドメシル酸塩〕商品名はペルマックス錠50μgなど。パーキンソン病に効能・効果がある。

 

〔アポモルヒネ塩酸塩水和物〕商品名はアポカイン皮下注30mg。パーキンソン病におけるオフ症状の改善(レボドパ含有製剤の頻回投与及び他の抗パーキンソン病薬の増量等を行っても十分に効果が得られない場合)に効能・効果がある。

 

 

出典:医療介護CBニュース

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