2019.08.06
3

抗がん剤リツキサン、後天性TTPの治療で保険適用に
1日付、厚労省が通知

メディカルサポネット 編集部からのコメント

1日に令和元年度第3回薬事・食品衛生審議会(薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会)が開催され、同日付けで後天性TTPの治療で抗がん剤リツキサンを使用した場合も保険が適用されることが認められました。

   

 厚生労働省は、分子標的薬としてがんの治療に使用されるリツキサン点滴静注100mg、同500mg(一般名:リツキシマブ【遺伝子組み換え】)について、後天性血栓性血小板減少性紫斑病(後天性TTP)の治療で用いた場合も保険適用とすることを周知するよう求める通知を、都道府県などに出した。保険適用は1日付。【松村秀士】

  

  

 リツキサンは、CD20陽性のB細胞性非ホジキンリンパ腫や慢性リンパ性白血病、多発血管炎性肉芽腫症、顕微鏡的多発血管炎などに効能・効果がある。

  

 1日の薬事・食品衛生審議会医薬品第一部会で、医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議報告書に基づき、リツキサンの公知申請に関する事前評価が行われ、公知申請を行っても差し支えないと判断された。

  

 そのため、厚労省はリツキサンを後天性TTPの治療で使用した場合も保険適用とすることを決めた。その効能・効果で使用する場合、通常は成人に対して体表面積1平方メートル当たり375mg(1回量)を、1週間ごとに4回点滴静注する。使用上の注意点として、後天性TTPの治療で用いる際には再発または難治の場合にのみ使用することを考慮するよう求めている。

  

  

出典:医療介護CBニュース

この記事を評価する

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

TOP