2019.06.28
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東京の手足口病患者数、2018年のピーク上回る
3保健所で警報値、前回大流行と同じペースで増加

メディカルサポネット 編集部からのコメント

2017年に大流行した手足口病ですが、2019年も同じペースで患者が増加しています。東京都感染症情報センターが手足口病の流行状況を更新しました。幼児が中心ということで保護者への注意喚起が行われていますが、予防のために何をすれば良いか分からないという人も多いようです。こどもの排泄後やおむつ交換の後は丁寧に手洗い・消毒する、おもちゃの洗浄・清拭を行うなどの具体的な指導が必要です。

   

 東京都内の1週間当たりの手足口病患者報告数が2018年のピークを上回ったことが26日、都が公表した感染症発生動向調査の週報で分かった。前回大流行した17年とほぼ同じペースで患者が増えており、都内の3保健所管内では警報基準値を超えている。【新井哉】

  

  

 17日から23日までの週の1医療機関当たりの患者報告数は、前週比約65%増の2.73人となった。8週連続で増えており、18年に最も多かった週の患者報告数(1.86人)を上回っている。年齢別では1歳が最も多く、3歳未満が全体の8割を占めている。

 

 手足口病の感染拡大に伴い、患者報告数が警報基準値(5.0人)を上回る保健所管内が出てきた。江戸川(6.33人)、台東(5.75人)、世田谷(5.44人)の3保健所管内で警報基準値を超過。江東(4.78人)、葛飾区(4.75人)、練馬区(4.31人)などの保健所管内でも報告が多い状況だ。

 

 17年の大流行では、7月下旬から8月上旬にかけてピークとなっていることから、今後、家庭や保育施設などにおける手洗いを徹底することや、タオルの共用を避けるといった感染防止対策が求められそうだ。

 

 手足口病は、水疱性の発疹を主な症状とした急性ウイルス性感染症で、乳幼児を中心に夏季に流行することが多い。原因病原体はコクサッキーウイルスやエコーウイルス、エンテロウイルスなどで、感染から3―5日の潜伏期間後、口腔粘膜や手のひら、足の甲・裏などに2―3ミリの水疱性発疹が現れる。飛沫や接触によって感染する。

 

 

出典:医療介護CBニュース

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