2024.07.30
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薬剤師600人のリアル 労働・雇用実態調査
『薬剤師白書2023年度版』~薬剤師の「労働実態」「就労・転職志向」とは?~

◆資料ダウンロード◆マイナビ独自調査【薬剤師白書2023年度】

薬剤師600人のリアル 労働・雇用実態調査 『薬剤師白書2023年度版』~薬剤師の「労働実態」「就労・転職志向」とは?~

 

このたび、弊社の薬剤師向け人材紹介サービス「マイナビ薬剤師」のご登録者(薬剤師・事業者)を対象に、「労働実態」・「就労志向」・「転職志向」などのテーマについてアンケートを実施し、その調査結果をまとめました。

今、薬剤師・薬局に求められる役割は転換期を迎えています。業務の中心は対物から対人へ変わり、ビジネスモデルについても立地の優位性を生かすものから地域医療の担い手としての取り組みへとシフトしています。また、新型コロナウイルス感染症による影響で薬剤師の採用市場にも変化があり、求人事業者側にも感染対策や採用ツールの見直しなどが求められてきました。

当調査を通して、薬剤師の人手不足、薬学情報・服薬指導の提供状況とその課題、ハラスメントの実態等、また、年次有給休暇の取得状況なども明らかになりました。その勤務環境において、どんなことにやりがいを感じ、またはストレスを感じているのか、労働環境の改善に向けて何が必要なのか…。当調査にあたっては、約600名の薬剤師および約120の事業者から、多くの率直なご意見が寄せられました。

マイナビの人材紹介サービスは、「会う」・「話す」ことをモットーとしています。そうすることで、求職者の方々の本音の声を聴くことができ、その希望を実現するために私たちがお手伝いできることを明確にできる。そう考えているからです。また、ご紹介した求職者がいかに長期的に就労・活躍し、輝き続けることができるか、そのために私たちができることは何か?を考え、実行していくことも、人材紹介会社の大事な役目であると考えています。

本書によって、労働環境の改善や人材の定着に向けての取り組み、課題解決への糸口をご提案することを目指し、全国の保険薬局・医療機関で採用・育成に携わるご担当者の皆様に広く活用いただけることを願っております。

 

全調査結果は、以下よりご覧いただけます

資料ダウンロードはこちら

 

 

調査概要

【労働者(薬剤師)調査の概要】

●調査名称 マイナビ薬剤師『薬剤師白書』2023 年度版

●調査目的 薬剤師の労働環境全般の改善に向けて、労働実態と転職活動を含む就業の意向を把握する    

●調査対象 マイナビ薬剤師登録会員

●調査時期 2023年9月6日~2023年12月4日

●調査方法 マイナビ薬剤師の登録会員に調査票の入力フォームをメールにて送信し、オンラインにて入力された回答を回収

●回収状況 有効回答数 624件

●調査実施機関 株式会社マイナビ(医療・福祉エージェント事業本部)

 

【事業者調査の概要】

●調査名称 マイナビ薬剤師『薬剤師白書』2023 年度版

●調査目的 薬剤師の労働環境全般の改善に向けて、各事業者における薬剤師の労働実態および採用活動の実態と傾向を把握する   

●調査対象 マイナビ人材紹介サービスの利用実績のある事業者

●調査時期 2023年9月8日~2022年10月18日

●調査方法 調査票の入力フォームをメールにて送信し、オンラインにて入力された回答を回収

●回収状況 有効回答数 121件

●調査実施機関 株式会社マイナビ(医療・福祉エージェント事業本部)

目次

■調査の概要

■回答者の基本属性

■調査の結果① 薬剤師の労働実態

1.労働条件/ 2.時間外労働(残業)・夜勤/ 3.休憩時間・休暇/ 4.職場環境の現状と希望/ 5.ハラスメント

■調査の結果② 薬剤師の転職・就業動向

6.就業継続の意向/ 7.退職・転職の動向

■調査の結果③ 事業者の取り組み状況

■自由記述形式の回答内容(抜粋)

 

調査結果(一部抜粋)

【薬剤師側】<現在の年収>

年収は500 ~ 549 万円が最も多いが、比較的分散している

 

現在の年収を尋ねたところ、「500万~549万円」が15.4%と最も多く、次いで「600万~699万円」が12.9%、「550万~599万円」9.2%、「400万~424万円」7.9%が上位に挙げれられています。続いて「475万~499万円」6.4%、「130万円未満」6.3%、「700万~799万円」5.9%、「200万~249万円」5.6%、「800万円以上」5.3%、「300万~324万円」と「425万~449万円」4.2%の順に挙げられています。年収500 万円以上が48.7%を占めますが、比較的分散しています。回答者の71.1%が正社員・正職員であることを考慮すると、勤務先の業態や規模によって年収に格差があることが推察されます

 

 

 

【薬剤師側】<患者への薬学情報・服薬指導の提供状況>

全体の62.4%が患者に十分な薬学情報・服薬指導が提供できていると感じている

 

現在の職場で、患者に十分な薬学情報・服薬指導が提供できていると感じるか尋ねたところ、「どちらかといえばできている」が53.9%と最も多く、次いで「どちらかといえばできていない」27.7%、「できていない」10.0%、「できている」8.5%の順に挙げられています。きていないと回答した人の理由としては、「剤師の人数が足りない」「自身のスキルや経験が足りない」という回答が多い結果となっています。

 

 

 

【薬剤師側】退職を考え始めたきっかけ・理由

退職を考え始めたきっかけ・理由は、給与条件が最も多い

  

退職を考え始めたきっかけ・理由を尋ねたところ、「給与条件(年収・月収・手当・賞与など)に関する理由」が34.6%と最も多く、次いで「人間関係に関する理由」31.7%、「仕事内容・やりがいに関する理由」31.4%、「勤務時間・勤務体系(シフト・交替制度など)に関する理由」29.4%が上位に挙げられています。応募を決める際に重視する条件としては、「給与条件」を最も重視し、次いで「勤務地・通勤距離」を重視していることが分かります。

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