2019.02.26
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鎮静薬「プレセデックス」の取り違えで注意喚起

メディカルサポネット 編集部からのコメント

医薬品医療機器総合機構は「製薬企業からの医薬品の安全使用(取り違え等)に関するお知らせ」を随時更新しています。2月はレセデックス/イノバン/ドブポンを写真付きで公開中です。プレフィルドシリンジのラベル・押子接続用部品/ブリスター包装の表・側・裏面の色調・外観類が非常に似ています。万が一、取り違えると非常にやっかいな薬品たちです。関係者各位は、公開情報の確認&表面の製品名の確認を徹底してください。

  

ファイザーと丸石製薬は、両社が販売するα2作動性鎮静薬「プレセデックス」(一般名:デクスメデトミジン塩酸塩)について、急性循環不全改善薬の「イノバン」(同:ドパミン塩酸塩、協和発酵キリン)や「ドブポン」(同:ドブタミン塩酸塩、テルモ)との取り違えによって「重大な健康被害につながる恐れがある」として、医療関係者に文書で注意喚起した。シリンジラベルとブリスター(透明容器)包装表面の製品名の確認を呼び掛けている。医薬品医療機器総合機構(PMDA)も2月25日に情報提供を行っている。

 

プレセデックスとイノバンおよびドブポンについては、プレフィルドシリンジのラベル・押子接続用部品やブリスター包装の外観・色調が類似しており、これまでにプレセデックスにおいてヒヤリ・ハット事例が3件報告されている。ファイザーと丸石製薬は「ブリスター包装の側面・裏面からの製品識別は困難」であるとして、必ず表面の製品名を確認するよう呼び掛けている。

 

製剤の写真などはPMDAのホームページで確認できる。

 

 出典:Web医事新報

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