2019.02.26
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妊娠中に麻疹罹患で重症化、産婦人科医会が注意喚起
胎児の発育異常や新生児麻疹の恐れも

メディカルサポネット 編集部からのコメント

国立感染症研究所では毎週「風疹急増に関する緊急情報」を発表していますが、日本国内だけでなく、海外でも流行が見られます。外務省も「海外安全ホームページ」にて注意喚起を行っています。ハネムーンや、出産前の旅行で海外に出かけられる方も多いとは存じますが、海外で感染して帰国後発症する「輸入例」の割合も増えています。予防接種はもちろんですが、時には旅行時期の変更を示唆する必要もありそうです。

 

 日本産婦人科医会は25日、麻疹(はしか)の流行に関する注意喚起をウェブサイトに掲載した。妊娠中に麻疹に罹患した場合、母体の重症化や流産、死産、早産の頻度が上昇するとの報告があることを指摘。胎児奇形を起こすことはないとされているが、「胎児の発育異常、羊水量の異常、新生児麻疹(分娩時罹患)などを来す恐れがある」としている。【新井哉】

 

 麻疹を巡っては、大阪府や三重県など関西地方を中心に患者の報告が多いが、2月に入ってからは首都圏でも報告が目立ってきた。東京都では、2011年の流行に次ぐペースで増加。神奈川県でも既に18年の患者数を上回っている。

 

 日本産婦人科医会は、麻疹に罹患したことのない人や免疫抗体が不足している人に関しては、「感染者が多く発生」していると指摘。また、中国や東南アジア、東欧、イタリアなどの「海外の流行地」や、大阪府や三重県などの「日本での流行報告地区」に出掛けることは極力避けるよう強く勧めている。

 

  

 出典:医療介護CBニュース

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