2019.10.07
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ラニチジン錠、クラス1の自主回収
重篤な健康被害の報告なし

メディカルサポネット 編集部からのコメント

2日付けで日医工は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの治療薬「ラニチジン錠」について、海外において一部の原薬から管理指標(0.32ppm)を超える発がん性物質のNDMAが検出されたのを受け、「予防的な措置として自主回収する」ことを発表しました。同剤による重篤な健康被害の報告はありません。

※ラニチジン錠「日医工」自主回収のお知らせ(日医工株式会社)

 

 厚生労働省は4日、富山県から、日医工(富山市)のラニチジン錠75mg「日医工」、同錠150mg「日医工」、陽進堂(同)のラニチジン錠75mg「YD」、同錠150mg「YD」の自主回収に関する情報提供があったと発表した。【新井哉】

 

 

 富山県によると、いずれも「クラス1」(健康への危険性が最も高いレベル)での自主回収を行うことが決まり、県に医薬品医療機器等法に基づく報告があった。現在までに国内外で重篤な健康被害が発生したとの報告はないという。

 

 この問題を巡っては、欧州医薬品庁(EMA)や米国食品医薬品局(FDA)などが、ラニチジン塩酸塩の製剤と原薬から発がん性物質のN-ニトロソジメチルアミン(NDMA)が検出されたと発表。これを受け、厚労省が日本国内の製造販売業者に対し、ラニチジン塩酸塩などの分析を指示。一部の原薬から管理指標(0.32ppm)を超えるNDMAが検出されていた。

  

出典:医療介護CBニュース

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