2019.10.03
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風疹患者、2019年の報告数が2196人に
感染研が「緊急情報」公表、看護師10人の報告も

メディカルサポネット 編集部からのコメント

国立感染症研究所 感染症疫学センターが「風疹流行に関する緊急情報:2019年9月25日現在 」を公開しました。2013年(14,344人)の流行以降、2014年 319 人、2015年 163 人、2016年 126 人、2017 年 91 人と減少傾向でしたが、2018年は 2,946 人が報告され、2019年は第38週時点で 2,196人が報告されています。国立感染症研究所は「特に配慮が必要な職種」の一つに医療関係者を挙げています。

 

 国立感染症研究所は1日、「風疹流行に関する緊急情報」(9月25日現在)を公表した。9月16日から22日までの1週間に6人が風疹と診断された。遅れて報告されたものを含めた2019年の患者報告数は2196人となった。【新井哉】

 

国立感染症研究所が公表した「風疹流行に関する緊急情報」

国立感染症研究所が公表した「風疹流行に関する緊急情報」

 

 都道府県別の19年の患者報告数は、東京が827人で最も多く、以下は、神奈川(275人)、千葉(195人)、埼玉(190人)、大阪(126人)などの順だった。患者報告がないのは、青森、高知となっている。

 

 推定感染地域は「国内」が1705人で最も多かった。「国内・国外不明」が438人、「国外」が42人、「国内または国外」が11人となっており、同研究所は「国外での感染は少ない」としている。

 

 同研究所は、「特に配慮が必要な職種」として、医療関係者や消防士・消防署員、警察官・警察署員、自衛官・自衛隊員、教職員、保育士を挙げ、19年の患者報告数を緊急情報に記載。医療関係者では、「看護師」が10人、「医療事務」が5人、「薬局勤務」が4人、「医師」が3人、「作業療法士」と「看護助手」がそれぞれ2人、「薬剤師」「検査技師」「医療従事者」「歯科助手」「歯科医師」「歯科医院勤務」がそれぞれ1人報告されている。

 

 医療関係者以外は、「教職員」が16人、「保育士」が13人、「警察官・警察署員」が10人、「消防士・消防署員」と「自衛官・自衛隊員」がそれぞれ7人となっている。

  

出典:医療介護CBニュース

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