2019.09.12
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前立腺癌治療薬「ザイティガ」と排尿障害改善薬「ザルティア」の取り違え防止で注意喚起

メディカルサポネット 編集部からのコメント

先日は鎮咳薬「アスベリン錠」と不整脈治療薬「アスペノンカプセル」について誤処方の注意喚起がされましたが、前立腺癌治療薬「ザイティガ錠」と前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬「ザルティア錠」の取り違えについても注意が呼びかけられています。両薬はいずれも泌尿器科用薬で、販売名が類似していることから、今年7月末までに18件の処方間違い・薬剤取り違え事例が報告されているとのこと。処方・調剤の際は今一度、▶販売名、薬効、用法・用量等を確認する、▶処方オーダリングシステムを利用している場合は、薬剤名検索時に一般名または3文字以上入力した場合に該当する薬剤を表示させる、など防止策を徹底していきましょう。

     

ヤンセンファーマ、アストラゼネカ、日本イーライリリー、日本新薬の4社はこのほど連名で、前立腺癌治療薬「ザイティガ錠」(一般名:アビラテロン酢酸エステル)と前立腺肥大症に伴う排尿障害改善薬「ザルティア錠」(一般名:タダラフィル)の取り違えについて注意喚起する文書を公表した。医薬品医療機器総合機構(PMDA)も9月10日にホームページなどで情報提供を行った。

 

両薬はいずれも泌尿器科用薬で、販売名が類似していることから2014年9月より注意を促してきたが、今年7月末までに18件の処方間違い・薬剤取り違え事例が報告されているという。

 

4社は処方・調剤誤りの防止策として、▶販売名、薬効、用法・用量等を確認する、▶処方オーダリングシステムを利用している場合は、薬剤名検索時に一般名または3文字以上入力した場合に該当する薬剤を表示させる―などを実施するよう求めている。

 

表 ザイティガ錠/ザルティア錠の薬効、用法・容量の違い

 

       

 出典:Web医事新報

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