2019.07.25
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RSウイルス感染症、35都道府県で患者増
5週連続で増加、沖縄が最多

メディカルサポネット 編集部からのコメント

国立感染症研究所が2019年第27週(7月1日〜 7月7日)の感染症週報を公開し、RSウイルス感染症が増加していることがわかりましたRSウイルスは感染力が強く、乳幼児が感染すると重篤な合併症を引き落とすケースがあります。RSウイルスの感染の多くは、感染している人のせきやくしゃみによる飛沫感染だと考えられますが、ドアノブなどについたウイルスへの接触によって鼻や口などを通して感染する接触感染もあります。国立感染症研究所では、標準予防策だけでなく接触感染予防策も推奨しています。

   

乳幼児に肺炎などを引き起こすRSウイルス感染症の8日から14日までの週の患者報告数が、35都道府県で前週よりも増えていることが23日、国立感染症研究所がまとめた患者報告で分かった。患者が増加傾向の自治体は警戒を強めている。【新井哉】

  

 

 全国の1医療機関当たりの患者報告数は、前週比約55%増の0.62人で、5週連続で増加した。都道府県別では、沖縄が11.03人で最も多く、以下は、福島と新潟(共に1.44人)、茨城(1.31人)、宮崎(1.14人)、福井(1.0人)、宮城(0.88人)、鹿児島(0.85人)、北海道(0.82人)、東京(0.8人)、福岡(0.78人)、埼玉(0.63人)などの順だった。

 

 沖縄県の患者報告数は6週連続で増えており、医療機関におけるRSウイルス抗原検査の保険適用対象が拡大された2011年以降で最も多い。5週連続で増加した福島県では、福島市、会津、相双の保健所管内で流行が続いているという。

 

 RSウイルスは、呼吸器感染症の1つで、感染から2-8日後に上気道炎、気管支炎、細気管支炎、肺炎などの症状が現れる。患者のほとんどは軽症で済むが、小児を中心に重症化するケースもある。予防方法は、手洗いやマスクの着用、子どもが日常的に触れるおもちゃなどを消毒することなどが有効とされている。

 

 

出典:医療介護CBニュース

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