2019.06.14
4.5

オンライン診療、届出施設の4割「患者ニーズ少ない」
厚労省が調査結果公表

メディカルサポネット 編集部からのコメント

12日に第416回中央社会保険医療協議会(中央社会保険医療協議会総会)が開催され、(1)科学的な根拠に基づく医療技術の評価の在り方(2)医療におけるICTの利活用(3)診療報酬基本問題小委員会からの報告(4)妊産婦に対する保健・医療体制の在り方に関する検討会からの報告などについて意見が交わされました。2018年度診療報酬改定の際に創設された「オンライン診療料」の検証調査において、オンライン診療に対する患者のニーズは少なく、「オンライン診療に用いる機器やシステムの導入・運用コストが高い」や「オンライン診療を行うメリットが手間やコストに見合わない」と回答する割合が半数以上です。2020年1月より、各診療領域におけるICTの利活用に関する調査が予定されています。各診療領域における、個別の疾患の診療に関連したICTの利活用をどのように考えるか、各学会の現状の取組と今後の方向性を把握することを目的としています。

   

 オンライン診療料の届出医療機関の4割が、オンライン診療に対する患者のニーズは少ないとみており、6割近くが実施するメリットが手間やコストに見合わないとの見解を示していることが、厚生労働省が公表した調査結果で分かった。【松村秀士】

 

 

 厚労省は12日の中央社会保険医療協議会・総会で、2018年度診療報酬改定の検証調査結果のうち、オンライン診療に関する項目を公表した。

 

 オンライン診療に対する患者のニーズが少ないかと聞いたところ、オンライン診療料の届出医療機関(回答した77施設)の40.5%が「そう思う」、39.2%が「そう思わない」、20.3%が「分からない」と答えた。

 

 オンライン診療のメリットが手間やコストに見合わないかについては、「そう思う」との回答が58.6%、「そう思わない」が17.4%、「分からない」が24.0%。オンライン診療に用いる機器やシステムの導入・運用コストに関しては、高いとの認識を示した医療機関が54.0%あった。

 

 

出典:医療介護CBニュース

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