2018.12.26
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日医、18年度同時報酬改定を改めて評価
横倉会長「混乱を起こさない改定」

メディカルサポネット 編集部からのコメント

26日に日本医師会で定例記者会見が開催されました。横倉義武会長は、2018年を振り返ると共に、2019年以降はかかりつけ医機能の充実化に力を入れていくことをアピールしました。2018年度は、診療・介護報酬の同時改定があり、地域包括ケアシステムの推進やオンライン診療料の導入、介護医療院の創設など、さまざまな「改革」がなされました。2019年度は「かかりつけ医機能の定着」が大きなテーマとなります。

   

 日本医師会(日医)の横倉義武会長は26日に開いた年内最後の定例記者会見で、この1年を振り返り、2018年度診療・介護報酬の同時改定について「医療界、政府はじめさまざまな知恵を出し合った結果として、2025年に向けて改革が徐々に進んでいる」と改めて評価した。【吉木ちひろ】

 

1年を振り返る横倉会長(26日、日医会館)

 

 横倉会長は会見で、「診療報酬改定では、地域包括ケアシステムの構築に向けた配慮がなされ、かかりつけ医機能のさらなる評価、入院医療における評価体系の再編・統合、オンライン診療料の新設などが行われた。介護報酬の中には介護医療院が創設されて、療養型病床の転換の受け皿ができた」と振り返った。その上で、同時改定全体を総括して「医療・介護を提供する側も受ける側も落ち着くところに落ち着き、混乱を起こさないことが重要。そういう意味ではそこそこ評価できる改定になったのではないか」と述べた。


 19年度の税制改正大綱と医療の消費税問題にも横倉会長が言及。「さまざまな病院団体の意見があることは承知している」としながらも、「非課税の中での解決は(大綱に盛り込まれた基本診療科の配点緻密化などの対応が)限界だろう。将来にわたっては課税を含めて、もう一度議論し直すことが必要だと考えているが、(医療機関)全体でまとめて話をするのが難しい」と指摘した。

 19年以降の抱負については「私の最大の願いは、かかりつけ医機能の定着。来年、再来年に向けて、かかりつけ医のさらなる評価を進めたい」と述べた。日医が開催する、かかりつけ医機能研修の受講者の増加に注力していく。

 

出典:医療介護CBニュース 

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