2018.11.14
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インフルエンザ患者倍増、東京の一部で「流行期」
学級閉鎖が続出、目立つA型

メディカルサポネット 編集部からのコメント

インフルエンザの患者数が倍増しています。増殖力が速く、しかも感染力が強いA型が目立ち、学級閉鎖も相次いでいます。東京都の一部では、流行期から注意報の基準値に達する勢いです。また、インフルエンザは高齢者にとって持病を悪化させる非常に危険な病気でもありますので、予防に関する注意喚起や啓もう活動も行ってください。マスクは予防ではなく、感染させないために有効なツールです。

 

 インフルエンザの感染拡大に伴い、東京都内で「流行期」に入った地域が出てきた。都内の5日から11日までの1週間の患者報告数(速報値)は、定点医療機関当たり0.45人で、前週と比べて倍増した。学級閉鎖の報告が相次いでおり、6つの保健所管内で流行開始の目安(1.0人)に達した。ウイルスの検出状況については、A型の報告が目立っている。【新井哉】

 

 保健所管内別では、世田谷が1.25人で最も多く、以下は、みなと(1.11人)、中野区(1.1人)、新宿区、大田区、多摩小平(いずれも1.0人)、文京と荒川区(共に0.86人)、中央区(0.8人)、目黒区(0.75人)、葛飾区(0.62人)などの順だった。

 

 流行が始まった地域では、保健所が警戒を強めている。みなと保健所管内では一部の地域で患者が急増しており、「芝浦港南地区」で流行開始の目安を大幅に上回る5.0人を記録した。このままのペースで患者が増えた場合、11月中にも注意報の基準値(10.0人)に達する恐れもある。

 

 中野区保健所管内でも患者が急増しており、同保健所が14日に公表した「感染症発生動向調査情報集計結果」では、流行開始の目安を超えたことや、12日に2つの小学校で学級閉鎖が行われたことを取り上げている。ウイルスの検出状況に関しては、「簡易検査の結果は全てインフルエンザA型の罹患」と説明。保健所が採取した児童の咽頭拭いのPCR検査で「AH1pdm09型」が検出されたという。

 

 出典:医療介護CBニュース

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