2018.11.13
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梅毒報告数5800人超、昨年上回り直近20年で最多へ―国立感染研

メディカルサポネット 編集部からのコメント

梅毒の急増が目立っています。性器と性器、性器と肛門(アナルセックス)、性器と口の接触(オーラルセックス)等が原因となります。患者は女性が20代、男性は20~40代が目立ちます。届出に際しても「性風俗産業の従事歴、利用歴」に関する記載があった件数が、近年、急増していることや、先天梅毒の報告件数も増加している状況にあることから来年にも届出基準等が改正される予定です。医療関係者は患者のパートナーにも受診を呼び掛けてください。

 

国立感染症研究所は13日、2018年に入ってからの梅毒患者報告数が11月4日時点で5811人となり、昨年の速報値(5770人)を上回ったと発表した。患者の多くは大都市圏に集中しているが、既に全都道府県から発生の報告が上がっている。年間患者報告数は感染症法に基づく発生動向調査が始まった1999年以降で最多となる見込み。

11月4日現在、都道府県別で報告数が最も多いのは東京(1474人)で、次いで大阪(997人)、愛知(375人)、神奈川(305人)、福岡(256人)と続く。

梅毒の患者報告数は、2012年まで500~900例程度で推移してきたが、13年に1000例を超えて以降、増加が続いている。

梅毒は初診における鑑別が難しい疾患として知られており、近年においては診療経験のない医師も増えている。日本性感染症学会と日本医師会は、一般医家向けに診療ガイドとそのダイジェスト版を作成し、周知している。

梅毒診療ガイド(本編)

http://jssti.umin.jp/pdf/syphillis-medical_guide.pdf

梅毒診療ガイド(ダイジェスト版)

http://dl.med.or.jp/dl-med/teireikaiken/20180905_22.pdf

 

 出典:Web医事新報

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