メディカルサポネット 編集部からのコメントリウマチ等対策委員会が開催され「リウマチの現状」「リウマチ対策の更なる推進のために」について話し合われました。地域によって医師の数に偏りがあります。医師の地理的偏在の解消は、将来にわたり良質な医療がだれにも持続的に提供されて行くために、きわめて重要な課題です。 |
厚生労働省は12日までに、厚生科学審議会疾病対策部会の「リウマチ等対策委員会」がまとめた報告書を公表した。医療提供体制については、リウマチの専門医の地域偏在に触れ、医師の育成を進め、偏在を解消する必要性を挙げている。【新井哉】
厚生労働省が公表した「リウマチ等対策委員会報告書」
報告書では、リウマチ患者に対する医療提供について、▽診療連携体制の在り方▽診療の標準化・均てん化▽年代に応じた診療・支援の充実―などの課題を整理し、それらの課題を解決する方向性を示している。
例えば、診療の標準化・均てん化に関しては、小児や高齢者などにおける最適な治療方法や、高額な生物学的製剤の使用方法の検討が「十分ではない」と指摘。薬物療法で疾患活動性が低下している患者への「薬物の減量・休薬・中止」に関する検討も不十分といった見解を示し、「関係学会は、国と連携し、診療の標準化を推進するため、診療ガイドラインを改訂し、普及させることが必要である」としている。
また、日本リウマチ学会のリウマチ専門医の分布に触れ、地域偏在があるとし、「専門的なリウマチの知識と技能を有する医師の育成を推進し、地域偏在や診療科偏在の解消を図ることが必要である」としている。
出典:医療介護CBニュース