2021.02.19
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介護施設の夜勤、「ワンオペ解消を」 労働組合が要請書を提出へ

メディカルサポネット 編集部からのコメント

日本医療労働組合連合会は来月、介護施設の夜勤の労働環境を改善するよう働きかける要請書を厚生労働省へ提出します。同労働組合の介護職を対象にした調査によると、夜勤が16時間など長時間に及ぶ2交替制をとっている施設は全体の82.0%で1人夜勤の体制をとっている施設が多く、介護職の負担軽減と利用者の安全確保に向けて「夜勤は複数体制を原則とすべき」と訴えています。  

 

 

 

 

介護施設の夜勤の労働環境を改善するよう働きかける要請書を、日本医療労働組合連合会が来月に厚生労働省へ提出する。1人で夜勤をこなす“ワンオペ”の解消などを求めていく。【北村俊輔】

 

医労連は昨年6月から11月にかけて、153施設・4233人の介護職を対象に調査を実施。それによると、夜勤が16時間など長時間に及ぶ2交替制をとっている施設は全体の82.0%だった。

 

施設別では、全てのグループホーム、小多機、看多機が1人夜勤。職場単位でみると、特養やショートステイでも半数近くが1人夜勤の体制をとっていた。医労連は要請書で、介護職の負担軽減と利用者の安全確保に向けて「夜勤は複数体制を原則とすべき」と訴える。

 

要請書ではこのほか、「休憩時間も利用者の状況によってすぐに対応しなければならない。いわゆる『手待ち時間』になっている」と指摘する。「労働基準法違反(休憩の不付与)を解消すべき」と問題を提起する計画だ。

 

あわせて、ひと月の夜勤回数に上限を設けることも要求する。看護師確保指針にある「月8日(2交替なら月4回)以内」を、介護施設にも適用することを提案する考えだ。

 

 

 

出典:JOINT

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