2019.02.22
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がん患者の要介護認定申請、「末期」の記載不要
厚労省

メディカルサポネット 編集部からのコメント

2月19日付けで厚生労働省が「がん患者に係る要介護認定等の申請に当たっての特定疾病の記載等について」を各都道府県に向けて送付しました。言葉は時に暴力になります。日常使い慣れている「末期」という言葉は、患者に死の宣告としてダメージとなります。言葉は時代とともに変化します。反面、人は年齢とともに考えは頑なになっていきます。変化についていける柔軟な感性を持ち続けたいものですね。

 

 厚生労働省は、がん患者が要介護認定などを申請する際の特定疾病の記載に関する事務連絡を都道府県に出した。末期がんであっても、単に「がん」と記載した申請でも受理して差し支えないとしている。【松村秀士】

  

 

 40歳から64歳までのがん患者が要介護認定を申請する際、申請書に特定疾病名を記入することになっている。末期がん患者の場合は「末期がん」と記載する必要があることから、国の「がん対策推進協議会」などでは記入しづらく介護保険の利用が進まないとの指摘が出ていた。

 

 また、2018年3月に閣議決定された第3期のがん対策推進基本計画では、要介護認定での「末期がん」の表記について、「国は保険者が柔軟に対応できるような方策を検討する」とされている。これらを踏まえ、厚労省は事務連絡を出して管内の市町村などへ周知するよう呼び掛けている。

 

  

 出典:医療介護CBニュース

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