メディカルサポネット 編集部からのコメント厚労省は、医薬品・医療機器等安全性情報を公表しました。今回公表した安全性情報では、「高齢者に対しては、特に慎重な投与を要する」とした指針の内容が紹介されています。医薬品の処方は高齢者の有害事象や依存症を起こす可能性があるため、ベンゾジアゼピン系催眠鎮静薬の処方の見直しが求められています。 |
厚生労働省は、医薬品・医療機器等安全性情報を公表した。「高齢者医薬品適正使用検討会」が取りまとめた指針を取り上げており、高齢者の有害事象や依存症を起こす可能性のあるベンゾジアゼピン系催眠鎮静薬については、処方を見直すタイミングなどを記載している。【新井哉】
今回公表した安全性情報では、ベンゾジアゼピン系催眠鎮静薬について、▽過鎮静▽認知機能の悪化▽運動機能低下▽転倒▽骨折▽せん妄―などのリスクがあることに触れ、「高齢者に対しては、特に慎重な投与を要する」とした指針の内容を紹介している。
また、処方見直しのタイミングの考え方に関しては、「急性期や慢性期の病状を見ながらあらゆる機会をとらえて処方の見直しを行うことが期待されている」と記載している。
退院・転院、介護施設への入所・入居、在宅医療の導入、かかりつけ医による診療開始といった「療養環境移行の機会」についても、「処方見直しの好機であり、療養環境移行時には、移行先における継続的な管理を見据えた処方の見直しが求められる」としている。
出典:医療介護CBニュース