2020.07.30
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介護現場への布マスク配布、延期も 厚労省「どうするか検討中」

メディカルサポネット 編集部からのコメント

厚生労働省は、介護現場を対象に新型コロナウイルス感染症対策のための布製マスクを追加配布する予定でしたが、現場から「税金の無駄遣い」などと反発があったことや野党からの批判を踏まえ、配布時期を遅らせました。中止や撤回を求める声が相次ぎ、厚労省はどのような形で配布するかも含めて検討中」としています。

 

《 布製マスクを紹介する加藤厚労相(今年3月撮影)》

 

介護現場を対象とした布製マスクの追加配布について、厚生労働省が当初のスケジュールを遅らせたことが分かった。【Joint編集部】

 

もともとは30日からスタートする予定だった。29日に取材に応じた担当者が、「実際にどのような形で配布するかも含めて検討中。まだ開始していない」と明らかにした。

  

厚労省は既に、約6000万枚の布製マスクを介護現場の職員、利用者へ配布。30日から更に約8000万枚を配布し、1人あたり計7枚ずつ行き渡らせる計画だった。

  

ただし、一時は深刻だったマスクの品薄状態はすでに概ね解消されており、手作りマスクを使う動きも拡がった。厚労省は衛生用品の確保にかかる追加経費への補助も決めており、自治体でも同様の支援策を行うところがある。

  

「アベノマスクはもういらない」「税金の無駄遣い」。

  

介護現場ではこうした反発が強まり、野党からも同様の批判が噴出している。また、在宅の利用者への配布を任されているケアマネジャーや地域包括支援センターも、いたずらに業務負担が増えるとして不満を募らせている。

  

厚労省はこうした反応も踏まえ「検討中」とした。今のところ中止や撤回を求める声が収まる気配はない。

 

 

出典:JOINT

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