2018.08.16
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機構認定の「専門医」、医療広告の取り扱い検討へ
厚労省が方針

メディカルサポネット 編集部からのコメント

医療機関の多くが自院のウェブサイトを開設したり、SNSで情報を発信なさったりしています。しかし、医療広告のガイドラインをチェックしないまま公開しているケースも珍しくありません。現在、「専門医」については日本専門医機構認定の専門医は広告できません。「医療情報の提供内容等のあり方に関する検討会」では専門医や産業医に関する広告の取り扱いについて見直しについては検討予定となっています。「医療広告ガイドラインに関するQ&A」は常に最新版を確認してください。

医療広告ガイドラインに関するQ&Aについて(PDF/1MB)

厚生労働省-医療法における病院等の広告規制について

  

 厚生労働省は、日本専門医機構が認定する「専門医」に関する医療広告の取り扱いについて、検討する方針を「医療広告ガイドラインに関するQ&A」(2018年8月作成)に盛り込んだ。各学会が認定する専門医は広告できるが、同機構認定の専門医は広告できない現状を解消する狙いがある。【新井哉】

 

 専門医の広告については、「広告可能な医師等の専門性に関する資格名等」を明示する2013年5月31日付けの医政局総務課長通知で規定されているが、日本専門医機構の専門医はそこに記載がないため、現在は広告できない。

 

 この問題を巡っては、「医療情報の提供内容等のあり方に関する検討会」(6月28日)で、委員から専門医や産業医に関する広告の取り扱いについて、「今後はまだ変化する余地があると受けとめていいのか」などと今後の方針を問われていた。

 

 厚労省は、総務課長通知では一定の要件を満たした団体の専門医は「広告が可能」との見解を示しているため、同機構認定の「専門医」の取り扱いを同じように通知などで明確にする方向で検討する見通しだ。

 

 また、総務課長通知で同様に記載のない産業医については、研修を受けたことを含めた取り扱いを「今後、検討予定」との見解をQ&Aに盛り込んだ。

 

 

 出典:医療介護CBニュース

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