メディカルサポネット 編集部からのコメント「やめたくても、やめられない」依存症は本人が病気と認識することは困難であり、本人だけでなく、家族が疲弊するケースが多く見られます。厚生労働省では、依存症者やその家族が、適切な治療や相談支援を受けることができるよう、依存症専門医療機関や依存症治療拠点機関、依存症の相談拠点の整備を進めています。名古屋市も依存症の拠点機関と専門医療機関の募集を始めました。 |
名古屋市は、依存症の拠点機関と専門医療機関の募集を始めた。8月中に申請のあったものについては、9月中に審査する予定。早ければ10月にも拠点機関と専門医療機関を選定し、依存症の診療提供体制を整えたい考えだ。【新井哉】
名古屋市の依存症専門医療機関・依存症治療拠点機関の選定申請書
2016年5月に閣議決定された「アルコール健康障害対策推進基本計画」では、アルコールの健康障害に関する予防から治療・相談まで「切れ目のない支援体制」の整備の必要性を挙げ、アルコール依存症の治療拠点となる医療機関の整備を求めていた。
これを受け、厚生労働省は依存症対策総合支援事業の実施要綱を策定。都道府県や政令指定都市で依存症の拠点機関と専門医療機関の選定作業が進められている。
名古屋市は、厚労省の実施要綱などを踏まえ、拠点機関と専門医療機関の選定要綱を策定。選定期間については、拠点機関は「3年以内」、専門医療機関は「選定期間の定めはない」とした。
審査では、医療機関が申請書に記載した、▽依存症治療を担う医師▽依存症に関する研修の受講状況▽依存症の医療の概要(専門プログラムなど)▽相談機関などとの連携状況―といった内容を確認する見通しだ。
出典:医療介護CBニュース