2018.07.11
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医療事故の報告が計1000件超に 医療安全調査機構が公表

メディカルサポネット 編集部からのコメント

医療機関が医療事故調査・支援センターに行った医療事故の報告件数が1000件を超えました。再発防止に向け、報告の整理・分析・現場への還元を目指しています。

 

医療機関が医療事故調査・支援センターに行った医療事故の報告件数が、医療事故調査制度が始まった2015年10月から18年6月までの間で、計1000件を超えたとする事業報告を、日本医療安全調査機構が公表した。【松村秀士】

 

同機構によると、6月末時点での医療事故発生の報告は計1028件で、このうち医療機関別では病院からが965件、診療所からが63件だった。1028件の診療科別の主な内訳は、外科176件、内科130件、消化器科89件、整形外科87件、循環器内科72件など。

 

また、院内調査結果の報告は計728件、遺族や医療機関などからの相談件数は計5302件、センター調査の対象は計69件だった。

 

同機構の担当者は、「院内調査結果の報告を整理・分析して、それをいかに医療現場に還元できるかが重要だ」とし、今後も再発防止に向けた提言を行う考えを示している。

 

同機構ではこれまで、各医療機関からの院内調査結果の報告を基に、▽中心静脈穿刺合併症▽急性肺血栓塞栓症▽注射剤によるアナフィラキシー▽気管切開術後早期の気管切開チューブ逸脱・迷入―にかかわる死亡事例を分析。これらに関する再発防止に向けた提言を行っている。

 

  
出典:医療介護CBニュース

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