2019.04.17
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タケキャブ錠、中毒性表皮壊死融解症の副作用記載
厚生労働省が医薬品・医療機器等安全性情報を公表

メディカルサポネット 編集部からのコメント

タケキャブの販売開始から4年。いまや年間980万人が服用する薬となっていますが、重大な副作用の報告があったとして、4月16日付けで厚生労働省が注意喚起を促しました。因果関係は評価されていないものの、今後の処方において、さらなる継続的な観察が求められます。 

武田薬品工業調べ

  

 厚生労働省は16日、医薬品・医療機器等安全性情報を公表した。添付文書(使用上の注意)の改訂を指導した、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療やピロリ菌の除去補助などに用いる「ボノプラザンフマル酸塩」(タケキャブ錠10mgなど)の副作用の経過と処置を取り上げ、医療関係者に注意を促している。【新井哉】

 

  タケキャブ錠を巡っては、3月の添付文書改訂で、「重大な副作用」の項に「中毒性表皮壊死融解症」「皮膚粘膜眼症候群」「多形紅斑」を追記した。

 

 今回公表した安全性情報には、80歳代の男性患者の副作用に関する経過と処置を掲載した。この男性のケースでは、タケキャブ錠の投与84日目に皮疹が出現したため皮膚科を受診。86日目に投与を中止した。

 

 薬疹が疑われたため、抗菌薬変更やステロイド外用で加療を始めた。皮疹の拡大傾向が続いたため、中毒性表皮壊死融解症の疑いで他の医療機関を紹介されて緊急入院。ステロイド全身療法や免疫グロブリン大量静注療法が行われたという。

 

 出典:医療介護CBニュース

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