2019.03.29
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【感染症情報】手足口病が4週連続で増加
インフルエンザは7週連続で減少

メディカルサポネット 編集部からのコメント

国立感染症研究所が2019年第11週(3/11~3/17)の5類感染症の患者報告を公開しました。手足口病にかかりやすい年齢層の乳幼児が集団生活をしている保育施設や幼稚園などでは注意が必要です。間もなく新年度がスタートします。感染を広げないために、職員とこども達が、しっかりと手洗いをする習慣付けが大切です。また、手足口病にかかったこどもについては経過を注意深く観察し、合併症に注意をする必要があります。

  

 国立感染症研究所がまとめた11日から17日までの週の5類感染症の患者報告(小児科定点医療機関約3000カ所、インフルエンザ定点医療機関約5000カ所、速報値)によると、手足口病とA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の定点医療機関当たりの患者報告数が4週連続で増加した。咽頭結膜熱(プール熱)、伝染性紅斑(リンゴ病)も増えた。インフルエンザは7週連続で減少した。【新井哉】

   

 

〔手足口病〕報告数は前週比約14.3%増の0.16人。都道府県別の上位3位は、鳥取(1.0人)、熊本(0.86人)、徳島(0.48人)。

 

〔A群溶血性レンサ球菌咽頭炎〕報告数は前週比約0.3%増の2.87人。過去10年の同期と比べて2番目に多い。都道府県別の上位3位は、山形(5.73人)、北海道(5.43人)、新潟(5.23人)。

 

〔咽頭結膜熱〕報告数は前週比約15.6%増の0.37人。都道府県別の上位3位は、鹿児島(1.26人)、長崎(0.98人)、富山(0.97人)。

 

〔伝染性紅斑〕報告数は前週比約7.4%増の0.58人。過去10年の同期と比べて最も多い。都道府県別の上位3位は、山形(1.47人)、新潟(1.37人)、宮城(1.36人)。

 

〔インフルエンザ〕報告数は前週比約70.1%減の2.92人。都道府県別の上位3位は、青森(11.17人)、秋田(8.2人)、福井(6.63人)。

 

〔感染性胃腸炎〕報告数は前週比約0.5%減の6.04人。都道府県別の上位3位は、大分(10.06人)、福岡(9.87人)、宮崎(8.89人)。

 

 

 出典:医療介護CBニュース

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