2019.07.31
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骨格診断とパーソナルカラーで「似合う」を知る

職場が明るくなる最高のナース服の見つけ方 【No.1】

医療従事者に欠かせない制服。最近は、機能性とデザイン性を両立したスタイリッシュなものから有名ブランドとコラボレーションしたものまでさまざまなアイテムが登場しています。
ある調査(注)で、看護師の8割以上が「デザイン性・機能性の高いナース服を着用できることは働くモチベーションに影響を与える」と答えるなど、働く上で重要なポイントになっています。この特集では、まず選び方のガイドラインとなる骨格診断・パーソナルカラーについて解説し、次回から各メーカーの人気白衣を取り上げます。働くモチベーションが上がる最高のナース服を見つけましょう。
 
(注)白衣を中心に医療用品の企画・製造・販売を行うクラシコ株式会社の「ナース服と働くモチベーションに関する意識調査」[2019年2月公表、20-30代の現役看護師 736人が回答]

   

「似合う服」は骨格と肌色に合ったデザイン・素材・色で決まる

イメージコンサルタントとして13000人以上を指導してきた株式会社アイシービー社長の二神弓子さんは、「似合う服」を「デザイン」「素材」「色」の3要素で捉えます。「デザイン」と「素材」は、生まれ持った骨格や肉の付き方、肌の質感から似合うものを知る骨格診断で、「色」は生まれ持った肌の色から髪や瞳などと調和する色を知るパーソナルカラーで把握します。この2つのルールを組み合わせれば、自分を最も魅力的に見せてくれる装いができると言います。

  

――最近、女性誌でよくパーソナルカラーが取り上げられていますが、どんな効果があるものなのでしょうか?

 

「真っ白はブルーベースの人向き、温かみのある白色はイエローベースの人向きです」と二神さん

 

二神弓子さん(以下、二神):パーソナルカラーには、美容効果があります。色の配色によって起こる目の錯覚で、ファンデーションと同じように肌や顔立ちなどを生き生きときれいに見せてくれるのです。

パーソナルカラーは「スプリング」「サマー」「オータム」「ウインター」の4つに分かれます。ただ、4分割したパーソナルカラーの中だけでファッションをコーディネートするのは現実的にはちょっと難しいですよね。おしゃれと美容を両立するなら、2分割のイエローベース(スプリング・オータム)なのか、ブルーベース(サマー・ウインター)なのかで選べばいいと思います。自分のパーソナルカラーは、知った上でうまく崩せばいいんですよ。ナース服は白色が多いと思いますが、モノトーンは基本的にイエローベースの人でもブルーベースの人でも大丈夫です。ただ、真っ白なら、ブルーベースの人に向いています。イエローベースの人が真っ白の白衣を着ると、良さが生かしきれず若干もったいない印象になります。最近のナース服だと、襟元やラインで花柄模様が入っているものがあるようなので、イエローベースの人は温かみのある色味が入っているものを選ぶといいですよ。

 

  

 

――自分がイエローベースなのかブルーベースなのか、簡単に見分ける方法はありますか?

 

二神:簡単な方法は、「オレンジ色のリップが似合うかどうか」です。似合えばイエローベース、なんかしっくりこなければブルーベースです。あるいは、「シルバーのアクセサリーが似合うかどうか」でも見分けられます。似合えばブルーべ―ス、似合わなければイエローベースです。

 

――骨格診断についても教えてください。どのようなものなのでしょうか?

二神:骨格は3タイプに分けられます。骨格によって似合うデザインの形や素材感が異なります。自分の骨格タイプを知ることで、体の特徴を生かしたファッションができるようになります。スタイリングが垢抜けますよ。

 

 

◆ストレート◆

全体的に立体感があり、メリハリのあるボディー。引き算のファッションが得意です。

【体の特徴】胸の位置が高く上重心、手が体の割に小さい、ジャケットを着た方がスリムに見える

【似合う服】ジャストサイズ、装飾はない方がいい、パンツスタイル、セミフレアやAライン

【お薦めナース服】「ナース服ならスクラブが似合います。女性らしさとかっこよさが感じられる装いになります」

  

◆ウェーブ◆

華奢(きゃしゃ)でやわらかな曲線を描くボディー。シンプルスタイルより足し算のファッションが得意。

【体の特徴】胸の位置が低めで下重心、胸板が薄く、鎖骨が細く目立つ、コンパクトサイズが似合う

【似合う服】フレンチスリーブ、丈が短めのトップス、スリムパンツ、フレアスカート、ウエストに絞りを作るスタイル

【お薦めナース服】「ナース服ならワンピースタイプがお薦め。スクラブは作業服のように地味に見えるので避けた方が無難です」  

 

◆ナチュラル◆

全体的に四角形のようなフレーム感のあるスタイリッシュボディー。肩の力が抜けたカジュアルなスタイルが得意。

【体の特徴】手が大きい、指の関節がしっかりしている、鎖骨が大きい、メンズサイズの着こなしが上手

【似合う服】ビッグシルエット、ロングスカート、ガウチョパンツ、シャツ、ロングカーディガン

【お薦めナース服】「パンツをスタイリッシュに着こなせるので、スクラブが似合います。ワンサイズ上げて着るのがいいです」

  

――骨格のタイプによって似合うものが全然違うんですね。自分の骨格と似合う色調を知っておくと、服を選ぶときに心強いものさしになりそうです。

 

「似合うものを身に付けると自信がつき、表情や雰囲気も変わっていきますよ」

 

二神:そうですね。自分に似合うものを知っておくと迷わなくなります。きっと誰でもクローゼットの中には、家で着てみるけれど「なんか今日ダメだな」と思って毎回脱いでしまう朝の試着だけの一着がありますよね。そういう服を買ってしまう失敗が減ります。似合うものを着るとスタイルがよく見えますし、美容効果もあります。似合うものを身に付けることで自分に自信がつき、表情や雰囲気がどんどん変わっていきます。最近では、美容系企業の他に営業系の職種の方を対象にしたり一般企業の内定後研修でセミナーをしたりすることが増えています。見た目の印象と似合う服が違うことはよくあります。骨格診断とパーソナルカラー診断は、自己発見という意味でも面白いですね

 

 

\二神さんの著書でも詳しく解説/

「骨格診断×パーソナルカラー 本当に似合う服に出会える魔法のルール」

二神弓子著(西東社)1,300円+税

プロフィール

二神 弓子 (ふたかみ ゆみこ)


株式会社アイシービー代表取締役社長。一般社団法人骨格診断ファッションアナリスト認定協会代表理事、国際カラーデザイン協会 パーソナルスタイリスト事業企画委員長。

イメージコンサルタントとして多くのビジネスパーソンの印象改革を手がけるとともに、イメージコンサルタント育成するスクールを経営する。全日空、資生堂、トヨタなど多くの企業研修・コンサルティングも行う。ミスユニバース、ミスワールド、ミスインターナショナルの世界三大ミス全てのトレーニング実績を持つ。著書の「骨格診断×パーソナルカラー 本当に似合う服に出会える魔法のルール」(西東社)は発売からカ月で10万部を超え、アマゾン、楽天ブックスのファッション部門で位を獲得。

 

(取材日:2019年7月8日)

メディカルサポネット編集部 

 

 

 

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