2021.06.11
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★STEP4★維持:モチベーション持続にむけて

成長する組織づくり
~With/Afterコロナ時代の医療機関・介護施設経営~ vol.5

  

編集部より

With/Afterコロナ時代に医療機関・介護福祉施設が成長し続けるためには、経営者・管理者が「成長する組織づくり」を実践することが求められています。人々の暮らし全体が「ニューノーマル(新常態)」への適応を迫られている中、医療機関・介護福祉施設もビジネスモデルや業務プロセス、働き方等に対して大きな変革を迫られます。第4回は「制度構築」をテーマに、従業員満足を高める人事制度づくりの重要性について、その全体概要と具体的な取り組みステップについてお伝えしました。次は、各組織が抱える課題解決に向けて、人事制度をどう運用・活用していくかに注力する必要があります。制度を運用していくのは「人」であり、人である以上、どういう気持ちや思いで取り組むかということは仕事のパフォーマンスにも大きく影響をします。 今回は「STEP4:維持」をテーマに、スタッフ1人1人のモチベーション維持・向上にどう取り組むかについてお伝えしていきます。

 

執筆/皆川 雅彦(特定社会保険労務士)、榎本 幸子(社会保険労務士)

編集/メディカルサポネット編集部 

今回のお話は組織づくりの「STEP4」です。

 

モチベーションをどうとらえる?

私は大学院で2年間経営心理学を学び、その中で多くの研究者のモチベーション理論に触れる機会を得ました。そこから私なりにたどりついた「モチベーションのベース」についてご紹介します。

 

結論からお伝えすると、以下の2つを押さえておくことが大切です。

 



・モチベーションを高める要因は1つではなく複数あり、かつ人によって動機付けられる要因は異なること

・他者からの働きかけは「きっかけ」や「環境づくり」にはなりますが、動機づけの根本は自分自身にあるということを押さえておくこと

 

その上で、心理学の領域における動機づけ理論は、以下の3つの視点に大別され、それぞれの論が展開されています。

 

1.欲求

2.認知

3.情動

 

次にそれぞれの考え方の概略をお伝えしていきましょう。

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