2018.01.25
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Vol.04 医師の現場と働き方
~医師の年収徹底リサーチ!どのエリアが高収入?非常勤医師の時給相場は?~

【医師/マイナビDOCTOR調査】

メディカルサポネット 編集部からのコメント

今回は、医師の全国平均年収やエリア別の平均年収、定期・スポット非常勤の時給相場などをご紹介します。都道府県別に比較したところ平均相場に大きな違いがあります。医師のマーケットを把握した上で、採用戦略を考える必要があります。




 

全国医師数・平均年収・施設数一覧


※年収は厚労省賃金調査「平成27年賃金構造基本統計調査」を参照とし、

「きまって支給する現金給与額」×12カ月+年間賞与その他特別給与額により算出

 

【参照】

厚労省賃金調査「平成28年賃金構造基本統計調査」

厚生労働省「統計表13 人口10万対医師・歯科医師・薬剤師数,施設・業務の種別・性・従業地による都道府県-16大都市・中核市(再掲)別

厚生労働省「統計表16 人口10万対医療施設従事医師・歯科医師数及び薬局・医療施設従事薬剤師数の年次推移,従業地による都道府県-16大都市・中核市(再掲)別」

 

厚生労働省のデータによると、全国の医師数は約30万人、
およそ男8:女2の割合で、平均年収は41.8歳で1,240万円でした。
国税庁「民間給与実態統計調査」によると、
一般のサラリーマンの過去10年間の平均年収(男女計)が418.6万円なので、医師年収の高さがうかがえます。
では、全国の平均年収はどのようになっているのでしょうか?

都道県別平均年収ランキング

厚労省賃金調査「平成28年賃金構造基本統計調査」を元に全国の平均年収を算出すると、

トップ3は、1位 宮城県、2位 岩手県、3位 青森県です。

また、ワースト3は1位 宮崎県、2位 富山県、3位 三重県となりました。

年収が低い地域は若手医師が多く、年収が高い地域は高年齢のベテラン医師が多く、

地域との密接な関係性がうかがえます。

 

トップ3
1位 宮城県 2位 岩手県 3位 青森県
ワースト3
1位 宮崎県 2位 富山県 3位 三重県

 

【参照】

厚労省賃金調査「平成28年賃金構造基本統計調査」

※年収は「きまって支給する現金給与額」×12カ月+年間賞与その他特別給与額により算出

 

順位 都道府県 平均年収(万円) 年齢(歳) 勤続年数(年)

労働者数(人)

全国平均(男女計) 1240.1 41.8 5.7 7783
1 宮城 1794.1 42.7 5.9 47
2 岩手 1773.7

63.2

6.9

38

3 青森 1715.5 58.6 2.4 46
4 高知

1620.5

50.3

8.4 34
5 埼玉 1607.8 47.4

6.2

350

6

茨城

1594.5

48.6

11.3

159
7

福島

1590.6

45.0

8.0

48

8 山口 1553.8 45.9

6.3

87
9

鹿児島 

1553.7 47.0

10.4

66

10 香川

1545.1

44.5

7.8

29

11

愛媛

1517.7

47.7

11.0

62

12

沖縄

1439.0

42.7

4.7

155

13

滋賀

1433.5

46.6

6.6

33

14

兵庫

1430.5

40.6

4.2

289

15

京都

1415.2

45.0

7.3

203

16

広島

1405.9

42.0

3.7

90

17

山梨

1396.5

45.2

3.5

18

18

新潟

1382.8

42.7

7.0

190

19

大阪

1380.6

40.7

5.7

700

20

北海道

1367.6

45.6

5.5

290

21 島根 1351.5 42.9

5.1

21

22

長崎

1333.3

48.4

7.0

108

23

山形

1299.7

34.8

3.4

24

24

熊本

1297.7

43.3

5.7

154

25

徳島

1273.3

49.3

12.2

27

26

大分

1269.6

47.1

5.6

66

27

奈良

1247.7

39.0

5.2

120

28

岐阜

1215.7

40.6

3.8

96

29

岡山

1200.7

42.9

4.7

271

30

愛知

1188.7

37.4

3.5

348

31

秋田

1168.8

41.0

7.2

57

32

神奈川

1164.8

39.4

3.9

702

33

長野

1090.9

41.3

7.3

116

34

福岡

1087.3

38.4

4.3

520

35

和歌山

1086.0

40.7

3.5

85

36

千葉

1070.8

39.7

4.3

367

37

石川

1035.7

44.2

9.5

88

38

栃木

1034.0

35.7

4.9

148

39

佐賀

1033.9

39.4

5.8

32

40

東京

1015.8

40.5

7.4

1041

41

静岡

1015.3

47.8

6.6

123

42

鳥取

992.8

35.5

1.8

21

43

群馬

941.8

45.0

7.7

92

44

福井

930.8

37.9

5.9

43

45

三重

923.5

36.0

4.9

78

46

富山

875.0

38.5

4.6

86

47

宮崎

292.5

27.3

0.7

15



非常勤の時給相場は?

定期・スポット非常勤【平均時給万円前後】

非常勤医師の給与は、時給または日給制です。関東エリアを例にとると、
人気の高い東京23区や横浜市は時給1万円が相場とされています。
患者さんに対する医師数で地域間の格差のある北関東エリアや、
東京から少し離れた南関東エリアは、1万円〜1万5,000円とやや高め。
科目では診療報酬が高い整形外科や居宅への訪問診療が好待遇になる傾向にあります。
なお、勤務先の規定上で兼業が許されていれば、
常勤医師が非常勤を掛け持ちできるのも非常勤の特徴(公立病院は公務員扱いとなるため副業は不可となります)。
常勤先の研究日を非常勤に当てたり、大学などで研究や教育に従事しながら非常勤の仕事をこなしたりすることで、
収入アップを図る常勤医師も意外に少なくありません。
 
非常勤割合が高い診療科ベスト3は
「内科系」(内科、心療内科)、「全科」(総合診療部など)、「皮膚科」となっています。
皮膚科は女性医師の割合が高い傾向にあります。
 
定期非常勤の募集を見てみると、内科や整形外科の外来がもっとも多く、
職務内容は外来、病棟管理など多岐にわたります。
一方、スポット非常勤は内科の一般外来が定番です。
募集の多い職務としては健診・人間ドックが挙げられ、春と秋は、とくに募集が増える傾向にあります。
募集の数は少ないものの、ライブ会場やイベント大会場に帯同するなどのユニークな求人があるのも、
スポット非常勤の特徴といえるでしょう。
 
【参照】
日本医師会総合政策研究機構「病院における必要医師数調査結果」2.3. 現員医師数(勤務形態)

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 出典:マイナビDOCTOR

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