2020.05.13
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白衣メーカー「クラシコ」が医療従事者に感謝を伝える特設ページ開設

白衣メーカーのクラシコ株式会社は、最前線で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の治療に当たる医療従事者に感謝を伝えるための特設ページを自社ホームページ内に開設しました。全国から寄せられた100通以上のメッセージが紹介されています。特設ページを企画した背景には、患者の増加や医療物資の不足など現場の負担が増す中、感染リスクと隣り合わせで闘う医療従事者にとって「支えになるようなものになれば」との想いがあったといいます。感謝や敬意を伝えたい人々の心と、日々奮闘している医療従事者とをつなぐ場が生まれた理由を聞きました。

「感謝の気持ちを伝えたい」から企画がスタート

実用的でファッショナブルな白衣やスクラブなどの商品開発、販売を手掛けるクラシコが、新型コロナウイルス感染症の治療を担っている医療従事者に向けて特設ページ『Thank you to all medical workers』を開設しました。同社マーケティング担当の江村知也さんは「当社のECサイトは医療従事者が休息のひと時に見る場所でもあると思います。その時に気持ちの面で少しでもサポートできることがあればと思い、企画しました」と話します。

  

今回の企画では、クラシコのホームページは医療従事者がよく目にするという利点を生かし、なかなか直接言葉を交わす機会のない一般の方からの感謝のメッセージを届けています。

 

クラシコは「世界中の医療現場に、人間的で、感性的で、直感的な革新を生む」というミッションを掲げています。白衣などは医療現場で使用するものである以上、「実用的であること」が最優先されますが、同時に「人間的なものを忘れない」というのがクラシコのポリシーでもあるそうです。

 

全国各地から感謝のメッセージが続々と

特設ページは「感謝メッセージ」と「私の感染予防対策」と2つのコーナーで構成され、「メッセージ投稿フォーム」からメッセージが応募できるようになっています。メッセージの応募を呼び掛けた数日の間に、想定数の2倍を超えるメッセージが集まり、現在100通以上のメッセージが公開されています。

 

クラシコの特設ページに寄せられた「感謝メッセージ」の一部 

   

年齢や職種を問わず、全国各地からさまざまな感謝の言葉が届いています。「医療従事者にお礼や感謝を伝えたいのだけれど、どうしたらいいのか分からない…」といった人たちにとって、この特設ページは気持ちを伝えるよりどころになっているようです。

 

江村さんは「まだ医療従事者の皆さんの反応は見えていませんが、クラシコは一般の方と医療従事者をつなぐハブになれるのかなと感じています。本企画に限らず今後も取り組みを考えていきたいです。誰かのメッセージが、どこかの医療従事者にとっての支えになるような、点と点をつなぐようなものになれば良いなと思っています」と話しています。

 

日本では新型コロナウイルスの治療を担う医療従事者らに対する偏見や差別が問題となっている一方で、海外で始まった感謝を表すための拍手や建物のライトアップといった動きも各地で広がってきています。医療崩壊を防ぐためにも、こうした応援の輪が大きくなっていくことが期待されます

 

メディカルサポネット編集部

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