2020.07.14
3

ドローン活用で医薬品配送、北海道で実証実験へ
経済産業省、オンライン診療と組み合わせ

メディカルサポネット 編集部からのコメント

ドローンを活用した医薬品の配送と、オンライン診療・オンライン服薬指導を組み合わせたサービスの提供について、経済産業省北海道経済産業局が実証実験を実施します。ドローンの利用は、恒常的な配送体制維持が困難となりつつある地域の新たな物流手段としてだけでなく、「ウィズコロナ時代」においての診療・服薬指導や配送時の感染リスクの低減も期待されています。

 

 経済産業省北海道経済産業局は、医薬品のドローンによる定温配送とオンライン診療・オンライン服薬指導を組み合わせたサービスの提供について、実証実験を実施する。新型コロナウイルス感染拡大の収束が見通せない中、診療から配送までのサービス提供を非対面で行う試み。将来的には、配送体制の維持が難しい地域で一連のサービス提供が可能な体制の構築を目指す。【吉木ちひろ】

 

 実証実験は、医薬品や日用品などの恒常的な配送体制維持が困難となりつつある地域の課題解決と、「ウィズコロナ時代」において診療・服薬指導や配送時の感染リスクを低減させることを目的として、旭川医科大、ANAホールディングス(東京都港区)、アインホールディングス(札幌市)が実施する。実施は18-19日の予定(予備日8月1-2日)。

 

経済産業省北海道経済産業局のリリースより

経済産業省北海道経済産業局のリリースより

 

  当日は、旭川医科大がオンライン診療によって処方箋を発行し、アイン薬局旭川医大店で薬局薬剤師がオンライン服薬指導のデモンストレーションを実施する。その後、薬局から社会福祉法人旭川三和会(北海道旭川市)の特別養護老人ホーム緑が丘あさひ園まで、ドローンで医薬品を配送。到着した医薬品の品質や状態をオンラインで確認する。旭川市、エアロセンス(東京都文京区)、トッパン・フォームズ(港区)、日通総合研究所(同)からも必要物資や技術者の提供などの協力を得る。

 

 実証実験は、初診からのオンライン診療・服薬指導の時限的・特例的な取り扱いを認めた厚生労働省の4月10日の事務連絡に基づいて実施する。成長戦略実行計画案や骨太方針2020の原案では、この時限的・特例的な取り扱いに関する今後の検証や規制の見直しについて言及されている。一方で、日本医師会や日本薬剤師会は規制改革の動きに対して懸念を示している。  

 

 

出典:医療介護CBニュース

この記事を評価する

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

TOP