2020.07.07
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有床診療所が6,500カ所を割り込む、4月末
10年前から約4割減、厚労省調べ

メディカルサポネット 編集部からのコメント

厚生労働省は、毎月末の病院・診療所の施設数・病床数を「医療施設動態調査」として公表しています。それによると、20年4月末時点の有床診療所の数は、前月よりも41ヵ所減少し、6,500カ所を割り込みました。10年前と比べると約4割減少しています。18年度、20年度の診療報酬改定では、点数の引き上げなど有床診療所の増加に向けたてこ入れを図っていましたが、成果が現れませんでした。

 

 厚生労働省の調査結果によると、全国にある有床診療所の数が4月末時点で6,500カ所を割り込んだ。10年前と比べて約4割減少した。【松村秀士】

 

 厚労省は、3年ごとに実施する2017年の医療施設静態調査を反映させた毎月の医療施設動態調査(概数)の結果を公表した。それによると、20年4月末時点の有床診療所の数は6,483カ所で、前月よりも41カ所減少。10年4月末時点の1万798カ所と比べると、4,315カ所も減った。

 

 18年度の診療報酬改定では、介護サービスを提供している有床診療所について、有床診療所入院基本料1-3の要件を緩和したほか、高齢患者らの入院受け入れに関する評価を新設した。

 

 20年度改定でも、有床診療所一般病床初期加算の算定要件について、転院または入院した日から起算した算定上限の日数を14日に延長(従来は7日)するとともに、点数を150点に50点引き上げるなど、有床診療所の増加に向けたてこ入れを図った。

 

 

出典:医療介護CBニュース

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