2018.05.21
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精神障害者の地域移行、協力病院を倍増へ
千葉県が目標設定、20年度までに

メディカルサポネット 編集部からのコメント

増加傾向にある長期入院の精神障害者ですが、高齢化などにより地域意向に困難を伴っています。千葉県は協力病院を認定し、地域との連携をはかることで、住み慣れた地域への移行を加速させたい意向です。

  

 入院している精神障害者の地域移行を進めようと、千葉県は、「地域移行・地域定着協力病院」の数を現在の2倍に増やす目標を定めた。現在、協力病院として13病院を認定しているが、2020年度までに2倍の26病院に増やす方針だ。【新井哉】

 

 

 同県によると、入院と通院を合わせた精神障害者数(16年度)は9万1770人で、12年度と比べて1万3141人増えた。長期入院患者については、高齢化などの要因で地域移行に困難を伴うケースが多い。県内の精神科病院全体の平均在院日数は325日(15年度)で、「なかなか短縮しない状況」としている。

 

 こうした状況を踏まえ、同県は16年11月、長期入院をしている精神障害者の地域生活への移行や地域生活を継続するための支援について、積極的に取り組んでいる精神科病院(9病院)を協力病院として認定。17年12月には2病院を追加した。

 

 協力病院が、▽地域移行に向けた独自の取り組み▽地域との連携▽退院に向けた会議への関係者の参加▽退院後の訪問―を行うことで、住み慣れた地域などへの移行を加速させたい考えだ。

 

  
出典:医療介護CBニュース

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