2018.05.17
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画像診断報告書の確認不足37件、治療が遅れるケースも
医療機能評価機構が公表

メディカルサポネット 編集部からのコメント

日本医療機能評価機構は、画像は確認したものの画像診断報告書を確認しなかった事例を公表しました。未確認により治療が遅れた事例も報告されています。再発防止に向けた取り組みが必要です。

 

 日本医療機能評価機構は、画像は確認したものの画像診断報告書を確認しなかった事例が2015年1月から18年3月までに37件あったことを明らかにした。事例が発生した医療機関では、再発を防ぐために同報告書が「未読の場合に気付ける仕組み」を構築するという。【越浦麻美】

 

 

 画像を確認した後に報告書を確認しなかったため、検査目的以外の所見に気付かず、治療が遅れた事例も報告されている。

 

 事例の一つでは、肝内胆管がんの術後の経過観察のためにCT検査を行った。主治医はCT検査の画像を見て患者に説明したが、その後同報告書の確認を忘れた。

 

 5カ月後に再度CT検査を行った時に、放射線科の医師が過去のCT画像と比較しようとしたところ、5カ月前の同報告書が未読で肺がんの疑いがあると記載されていることに気付いて主治医に連絡した。

 

 同機構の総合評価部会では、画像検査後に同報告書を確認した上で患者へ説明するといった流れを整理し、業務工程を確立させるよう求めている。

   
出典:医療介護CBニュース

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