2020.02.27
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新型コロナ検査の非実施事例を把握へ
日医、新型コロナ対応について見解

メディカルサポネット 編集部からのコメント

日本医師会は新型コロナウイルス感染症の検査について、医師が求めたにも関わらず保健所が応じないなどの実態について、全国から事例を収集する方針を示しました。また、感染症危機管理対策を担当する日医の釜萢常任理事は、サージカルマスクなどの感染症防護具の準備も含めて医療機関によって差があることを説明。「準備が整って、対応ができるという医療機関を順次把握していくことが大切」と見解を述べました。

 

 日本医師会は26日の定例記者会見で、新型コロナウイルス感染症の検査について「医師が検査を強く求めたにも関わらず保健所が応じていない」などの実態について全国の事例の収集を同日から開始する方針を示した。国との情報共有を進め、是正措置を講じる。また、会員に対して自らの所属する医療機関の予防対策や患者の受け入れ態勢について把握するよう文書で求めているという。【吉木ちひろ】

 

日医の釜萢常任理事

 

 政府が新型コロナウイルス感染症対策の基本方針を25日に決定したことを踏まえ、感染症危機管理対策を担当する日医の釜萢敏常任理事は、国の方針とは別に「都道府県においてそれぞれの地域に応じた対策をしっかり講じていくことが非常に大事」と述べた。

 

 基本方針には、地域で患者数が大幅に増えた状況の医療提供体制について「一般の医療機関で、診療時間や動線を区分する等の感染対策を講じた上で、新型コロナウイルスへの感染を疑う患者を受け入れる」と明記されている。

 

 これに関連して釜萢常任理事は、感染症対策についての取り組み状況や可能な予防策には、サージカルマスクなどの感染症防護具の準備も含めて医療機関によって差があることを説明。「準備が整って、対応ができるという医療機関を順次把握して、今後はその情報もしっかり踏まえて対応することが大切」とした。

 

 

出典:医療介護CBニュース

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