2021.06.17
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薬剤師はワクチン接種の打ち手になれるのか!?
業界注目のオンライン討論会!

薬剤師によるワクチン接種で討論会・狭研チャンネル



 

編集部より

2021年2月17日、薬剤師をワクチン接種の担い手にすべく、亀田総合病院の八重樫牧人総合内科部長が2万4,000筆を超える署名を河野太郎コロナワクチン担当大臣に提出し、国会での議論が行われました。この動きを受け、ファルメディコ株式会社の狭間研至代表が自身の主催する【狭研チャンネル】にて「緊急 オンライン討論会:薬剤師によるコロナワクチン接種の担い手は、可能か?!」を6月2日に開催しました。発端となる署名を提出した八重樫内科部長の他、昭和薬科大学の渡部一宏教授、弁護士であり薬剤師でもある赤羽根秀宜氏、前神戸大学病院薬剤部長の平井みどり氏らを招いた討論会の内容をご紹介します。

 

取材・文/横井かずえ(医療ライター)

編集・構成/吉井 光洋(薬剤師/メディカルサポネット編集部)

  

狭間研至ファルメディコ株式会社代表取締役社長が主催する【狭研チャンネル】で「緊急 オンライン討論会:薬剤師によるコロナワクチン接種の担い手は、可能か?!」が6月2日に行われ、薬剤師によるワクチン接種の議論の発端となった、亀田総合病院の八重樫牧人総合内科部長、渡部一宏昭和薬科大学教授などを招いた討論会が開かれました。討論会には、弁護士であり薬剤師でもある赤羽根秀宜氏や、薬学モデルコアカリキュラム改訂にもかかわった前神戸大学病院薬剤部長の平井みどり氏らも参加。各演者共通の認識として、厚労省の検討会で薬剤師がワクチン接種の担い手として外れたことは「(注射に関する)実績不足」である点を確認。今回の決定を次につなげていくことが重要であることが強調されました。

 

 

今回のオンライン討論会を主催したファルメディコ株式会社の狭間研至代表取締役社長

 

 

■議論の発端は、米国でトレーニングを積んだ医師のFacebookへの書き込みだった

 

薬剤師によるワクチン接種議論の発端は2月17日、八重樫氏が自身のFacebookに「コロナワクチンを接種するスタッフが足りないことの解消策? 日本に31万人いる薬剤師さんにも接種してもらうのはどうでしょう」と書き込んだことです。米国でトレーニングを積んだ八重樫氏は、チームの一員として薬剤師が薬剤の選択にかかわっているのを目の当たりにし、薬剤師のポテンシャルの高さを痛感。ごく自然な発想として、ワクチン接種の担い手に薬剤師が思い浮かんだとしました。

 

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