2022.09.01
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介護費、初の11兆円超に 2020年度 要介護認定者数も過去最多682万人 厚労省

メディカルサポネット 編集部からのコメント

厚労省は8月31日、介護保険の運用動向を明らかにする「事業状況報告」の最新版(2020年度年間実績)を公表しました。介護保険費用額は11兆542億(前年度比2.5%増)で、初の11兆円を超えました。また、費用額から高齢者の自己負担分を除いた給付費は10兆2311億円(前年度比2.7%増)で、初の10兆円超えと、どちらも過去最高額となりました。要因として、高齢化の進展によるサービスのニーズの拡大が挙げられており、今後も介護費の膨張は続いていく見込みとしています。他にも、過去最多となった要支援・要介護認定者数が682万人(前年度比2.0%増)であったことも報告しています。介護保険自己負担原則2割の議論の動向も注視したいところです。

 

介護施設の様子

《 介護施設の様子 》

 

厚生労働省は8月31日、介護保険の運用の動向を明らかにする「事業状況報告」の最新版を公表した。2020年度の年間の実績をまとめたものだ。【北村俊輔】

 

それによると、2020年度の介護保険の費用額は11兆542億円。前年度比で2730億円(2.5%)の増だった。費用額から高齢者の自己負担分を除いた給付費は10兆2311億円。前年度比で2690億円(2.7%)の増となっている。

 

費用額、給付費ともに過去最高を更新。費用額は初めて11兆円を、給付費は初めて10兆円を超えた。高齢化の進展によるサービスのニーズの拡大が最大の要因。介護費の膨張は今後も続いていく見込みだ。

 

今回の報告ではこのほか、昨年3月末時点の要支援・要介護の認定者数が682万人で過去最多となったことも分かった。前年同月から13万人(2.0%)増加。高齢者全体に占める割合は18.7%(前年度比0.3ポイント増)で、こちらも過去最高となっている。

 

 

出典: JOINT

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