2021.08.02
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22年度中、介護職リーダー年収を400万円台後半へ
SOMPOケア、19年度に続き処遇改善を推進

メディカルサポネット 編集部からのコメント

SOMPOケアは2022年度中に、介護職のリーダーを担う正社員の年収を、看護師と同等の水準となる400万円台後半まで引き上げることを決めました。介護人材の確保と定着に加えて、キャリアアップの仕組みの進化や職場環境改善により、介護職の社会的地位向上を目指す考えです。同社は、19年10月から介護職の処遇改善に着手し、具体的なモデル年収(東京都世田谷区)として、介護職のリーダーを担う正社員の年収を376万円から456万4,000円に、リーダー以外の年収を330万円から394万8,000円(いずれも夜勤・日祝手当を含む)に引き上げています。

    

 SOMPOケアは2022年度中に、介護職のリーダーを担う正社員の年収を、看護師と同等の水準となる400万円台後半まで引き上げることを決めた。介護人材の確保と定着に加えて、キャリアアップの仕組みの進化や職場環境改善により、介護職の社会的地位向上を目指す考え。【齋藤栄子】

 

 22年度中に実施する処遇改善には、総額15億円程度の財源投資を見込んでいる。原資として、M&Aを含めた既存事業の拡大やソリューション事業等の新規ビジネスモデルの展開により、23年度までに約300億円の増収を目指している。

 

 SOMPOケアは、19年10月から介護職の処遇改善に着手。介護報酬の特定処遇改善加算に加えて、年間約10億円の会社財源を投資して、介護福祉士を中心とした社員の処遇改善を行った。介護職のリーダーを担う正社員に対し、年間で最大約80万円、その他の介護福祉士相当の資格を保有する正社員に対し、同じく約65万円を引き上げた。

 

 具体的なモデル年収(東京都世田谷区)として、介護職のリーダーを担う正社員の年収を376万円から456万4,000円に、リーダー以外の年収を330万円から394万8,000円(いずれも夜勤・日祝手当を含む)に引き上げた。

 

 22年度の処遇改善はこれに続く第2弾に当たり、具体的な計画を精査中だとしている。

 

 SOMPOケアは、19年度の引き上げによる手応えとして、コロナ禍による転職抑制等の影響も考えられるものの、「処遇改善対象の介護福祉士を中心に離職率は改善しており、効果は出てきている」との見方を示している。

 

 

出典:医療介護CBニュース

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