2020.04.23
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新型コロナ、小児救急にも手厚い評価を
日本医師会が見解

メディカルサポネット 編集部からのコメント

日本医師会は22日、定例の記者会見で、新生児・小児集中治療においても、診療報酬上の加算を要望していく考えを示し、同時に現場から医療従事者への手当てを求める意見が集まっていることも明らかにしました。新型コロナウイルス感染症拡大により、中等症以上の同疾患患者について、救急医療管理加算の2倍相当の加算を算定できるようになった現状については評価しつつ、さらなる対応が必要だと述べています。相対的に患者数は少ないとされているものの、繊細な対応が求められる小児医療にも評価を求めることで、対応する医療従事者へのモチベーション維持につながることが期待されます。

 

 中等症・重症の新型コロナウイルス感染症患者の受け入れに関する診療報酬上の対応について22日、日本医師会が定例記者会見で見解を示した。特定集中治療室管理料等を算定する病棟で、ECMOや人工呼吸器による管理などが必要な患者に対する治療の評価を2倍に引き上げるなど、個別の対応については一定の評価を示した。その一方で、今後は小児集中治療センター(PICU)や新生児集中治療室(NICU)でも同様の評価が必要だと主張した。【吉木ちひろ】

 

日医の松本常任理事(22日、日医会館)

 

 相対的に少ないとされている小児の新型コロナウイルス感染症患者だが、日医の松本吉郎常任理事は、「重症化した患者もいらっしゃる」と指摘。「今後はPICUやNICUにおいても同様の評価が必要」として、中央社会保険医療協議会で厚生労働省に要望していく考えを示した。小児救急の現場からは、患者が今後増加することへの危惧から、手当てを求める意見が集まっているという。

 

 中等症以上の新型コロナウイルス感染症患者について、救急医療管理加算の2倍相当の加算を算定できるようになったことについては「医療従事者に対する危険手当的な要素としても、この対応は評価できるもの」などと一定の評価を示した。全体としては「これで十分ということではない」として、今後の状況に応じて必要な対応を求めていく考え。

 

 

出典:医療介護CBニュース

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