2021.03.22
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【最終回】管理者と地域の介護福祉の代表として、ミクロとマクロを繋ぐ介護を実践する
~居宅介護支援事業所 管理者~

実践者に聞く!
デキる介護管理職のモチベーションアップ術 vol.6

 

編集部より

ますます需要が高まる介護現場において、施設管理やスタッフ勤怠管理など管理職の方たちに求められるマネジメントスキルも高まっています。しかし、必ずしも「管理職になりたくてなった」とは限らず、また、十分な管理職教育を受けられるとも限らず、孤独になりがちな介護管理職に向けたマネジメントに関する情報はこれまで多くは語られてきていません。

本連載では、看護師・保健師を経て現在は人材育成・組織開発コンサルタントとして活躍されている久保さやかさんが、「介護管理職のモチベーション」をテーマに、医療介護業界で活躍する管理職や経営者に実際にお話を伺いながら、そのありかを探っていきます。医療介護業界の管理職の楽しさがわかる、明日からのモチベーションが上がる、そんな気持ちにさせてくれる全6回のコラムです。

 

執筆/久保 さやか(thoughts代表/看護師・保健師)

編集/メディカルサポネット編集部

「介護業界の管理職のモチベって、なんだ?」

そんな単純な疑問から、この連載は始まりました。

あれやこれやと苦労の堪えない管理職のモチベーションのありかを探す、そんな旅のような企画です。半年間続いた旅路も、今回が最終回となりました。

 

居宅介護支援事業所 管理者 いっちゃんの場合

旅の終わりを飾ってくれるのは、居宅介護支援事業所で、管理者でもあるいっちゃんです。

いっちゃんは、管理者だけでなく、ケアマネジャーを指導する職能団体の理事としても活躍し、行政から介護福祉事業について相談を受けるような、地域の担い手でもあります。

そんな、いっちゃんのモチベーションはどこにあるのでしょうか。

 


元“オタク”力を組織で発揮

管理者として、部下が業務をやりやすいように働きかけることを意識していますね。業務のやりにくさについて声が上がったら、改善できるように話しあっています。特に、書類関係のちょっとしたIT化は、部下だけでなく私自身もやりやすいように、工夫していますよ。

 

IT化といっても、大それたことではないのですが、アセスメントシートが整理しやすくなるとか、FAX機にわざわざ行かなくても、PCから直接書類がFAX出来るようにするとか。私自身が元“オタク”だったこともあって、ITに興味があり、プログラムも組めるんです。ケアマネの業務は、記録物が多く、書類のやり取りも多いので、業務の効率化にもひと役買っていると思います。

 

はじめは、「こんなことできない?」という相談からでしたが、皆の意見を聞いて作った仕組みが実際に使われているのとみると、とても嬉しいですね。得意なことを頼ってもらえるという点では、地域での取り組みでも同じです。Zoomの勉強会の依頼が名指して来たりすると、やりがいを感じます。

 

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