2021.03.10
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【新連載スタート!】採用時に注意すべき6つのポイント

今さら聞けない人事・労務のイロハ vol.1

  

 

編集部より

医療機関・薬局・介護福祉施設において、人材は「人財」とも表されるほど重要な存在です。しかし、経営を進める上で立ちはだかるのが「人財」に関わる人事・労務の問題ではないでしょうか。採用に始まり、有給取得・就業規則・ハラスメント等、そのフィールドは実に広く、理解するには多くのエネルギーを費やします。経営者・管理者になったものの人事・労務をめぐる諸問題は日々起こっており、今日も多くの相談が寄せられています。本コラムでは、医療機関への人事・労務支援を多数されている、特定社会保険労務士の皆川雅彦さんに、労務管理を行う上で基本的かつ重要なポイントを解説していただきます。第1回目は、採用業務に忙しくなる新年度を前に、今さら聞けない採用のイロハをお届けします。皆さんが普段何気なく聞いている面接時の質問、本当はNGかもしれません。

執筆/皆川 雅彦(特定社会保険労務士、社会保険労務士法人葵経営 代表社員、労働保険事務組合 葵経営 会長)

編集/メディカルサポネット編集部

 

医療機関・薬局・介護福祉施設において、人事・労務をめぐる諸問題は常に経営者・管理者の頭を悩ませています。春は新たな年度が始まることもあり、どの医療機関・介護施設においても活発な採用活動を行い新しいスタッフを受け入れることでしょう。

 

コラム第1回目は、その採用活動に関する「今さら聞けない」に迫ります。新規開業や人員補充などの理由で「新たにスタッフを採用したい」、そう思った時、まず何から手を付ければいいのでしょうか?経営者・管理者とし知っておくべき6つのことについて解説していきます。

 

 

 

 

 

1.求人を出す、その前に・・・

求人を出す前に明確にすべきこと。それは「どのような人材を求めるのか」ということに他なりません。「来る人拒まず」の採用手法では以下のような具体的な方向性を見出してから動き始めましょう。

 

①求める人材:どんな人材が必要なのか、どんな人に働いてもらいたいのか

②職種とスキル:採用した場合、どの仕事をしてもらいたいのか、どの程度のスキルを求めるか

③募集方法:ハローワーク、民間の求人サイトなど、利用する求人媒体やそこにかける費用をどうするか

 

また、求人を出すにあたり、皆さんの組織の経営方針が明らかになっていること、組織形成の土台づくりができていることが前提にあるのは言うまでもありません。

 

 

2.採用面接における注意点

すでに皆さまもご存知かと思いますが、採用面接時に、法律的に聞くことが禁止されている質問として、厚生労働省が指針を出しています。採用面接の場で判定すべきことは、仕事への適性や能力であり、本人に関係のない質問事項は、できるだけ避けるようにしましょう。

 

 

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