2021.05.18
5

◆緊急アンケート調査◆
新型コロナウイルス感染症拡大による病院・薬局・介護施設等への影響~経営編~

 

採用編はこちら

 

編集部より

新型コロナウイルス感染症の拡大が始まってから1年以上が経過しましたが、緊急事態宣言の発令等も虚しく、感染症の猛威は未だ収束の気配を見せません。我々メディカルサポネットでは、前回2020年9月に行った新型コロナウイルス感染症に関する実態調査を元に、長期化するコロナ禍において、医療・介護従事者の皆様がどのようにこの困難に立ち向かっているのかを追跡調査いたしました。アンケート結果からも「収益が悪化した」との回答が7割を超えるなど引き続き厳しい状況が見て取れますが、人員削減やオンラインへの対応など、難局を乗り切るための苦労が伺える内容となりました。引き続き医療機関・介護福祉施設へメディカルサポネットができる支援はなにかを模索し、実行してまいります。

執筆/吉井 光洋(薬剤師、スポーツファーマシスト)  

編集/メディカルサポネット編集部

 

前回(2020年9月)の調査結果はこちら:

◆緊急アンケート調査◆

新型コロナウイルス感染症拡大による病院・薬局・介護施設等への影響~経営編~

https://medical-saponet.mynavi.jp/news/new_article/detail_COVID19-32/

 

■結果概要

 

新型コロナウイルス感染症の影響が長期化し、パンデミックの急性期的な状況からコロナ禍による長期的な環境変化への対応が必要になってきていると感じます。引き続き患者数の減少などで苦戦する医療機関は多いですが、助成金や補助金の効果も徐々に出始めており、介護や訪問サービスの分野など、一部では若干の状況改善も見て取れます。

しかし、院内感染防止の徹底やスタッフの感染防止など先の読めない状況への対応も多く、引き続き余談を許さない状況がうかがえます。

 

■回答施設内訳

 

 

■新型コロナウイルス感染症拡大によって所属施設が受けた影響は?

  

 病院関係者

 

<外来・入院ともに引き続き患者減>

病院・診療所では、前回の調査から引き続き、外来・入院ともに患者数の減少が目立ちます。なお、医療材料費が増加したとの回答は前回よりもさらに3ポイント増え、実に8割以上に上っています。

医療情勢が不安定な状況が続く中、感染症対策は益々重要性を増し、「感染対策のための医療材料、消耗品の価格高騰、品薄」(クリニック/人事・事務部門管理職)という声も引き続き寄せられており、医療用マスクやゴム手袋、防護服などこれまで以上に使用数が増え、サービスの質を落とさずに感染症対策を徹底するための医療材料費の増加はしばらく続くものと予想されます。

 

 

薬局関係者

会員登録されている方のみ続きをお読みいただけます。

この記事を評価する

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

TOP