2021.02.17
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入職者定着レポート【看護師編】2020年度版

【採用・育成・定着ノウハウ】

ミスマッチによる早期退職は、求人側にとっても求職者側にとっても避けたいことです。
不本意な離職を防ぐためには、弊社マイナビをはじめとする人材紹介会社が求人と求職者のマッチング精度を高めることや、どのような理由で入職前辞退や早期退職になってしまったかの理由を知り対策をすることが大切だと考え、このレポートを作成しました。
本レポートは2019年10月1日~2020年9月30日までの1年間において、「マイナビ看護師」の転職支援を通じて転職したものの、残念ながら入職前辞退、早期退職に至った事例を対象に、対応したキャリアアドバイザーに聞き取り調査を行い、まとめました。
また、入職前辞退・早期退職防止に向けて取り組みをされている法人・企業様の事例や、弊社での取り組みも紹介しています。皆様の取り組みの一助となれば幸いです。

調査概要 

■ 調査目的:弊社サービスにおける入職前辞退(内定承諾後の辞退)、早期退職(入職から90日以内の自己都合退職)の実態を把握し、今後の定着施策における一助とする

■ 調査対象:2019年10月1日~2020年9月30日までの1年間において、「マイナビ看護師」の人材紹介サービスを介して転職した方のうち、入職前辞退、早期退職になった事例

■ 調査地域:全国

※本データは入職前辞退理由・早期退職理由を入職予定者・入職者からキャリアアドバイザーに申告頂いた内容を元に作成しています。また、複数の理由を挙げられた場合であっても、主な理由の一つを集計しています。

 

▼目次

1.入職前辞退理由/1位「本人事情」

2.入職前辞退者の分析

3.早期退職理由/1位「社風・体制」

4.早期退職者の分析

5.入職前辞退・早期退職防止のための対応策の事例紹介

 

 

1.入職前辞退理由

■入職前辞退理由/1位「本人事情」

・急遽、交際相手との結婚することになり、相手が外国籍であることから海外への転居が決まった。

・父親の看病で母親が精神的に追い詰められてしまい、うつ病と診断された。父親の看病に加えて、母親の看病が必要となり、転職を断念した。

・入職1ヶ月前に予定外の妊娠が発覚した。

・家族の病気が発覚し入職日を変更してもらったが、その後余命半年の宣告を受け、実家に戻って家族との時間を大切にしたいと思った。

・子供の発達障害が発覚し、利用予定の保育園では預かることができないと断られ、入職日までに他の保育園を見つけることができなかった。

・家族の体調が悪くなり、遠方である入職予定先への転居が難しくなった。

・婚約解消に伴い、入職予定先への転居ができなくなった。

・配偶者の急な転勤により、通勤が困難になってしまった。

 

「本人事情」の内訳

 

■入職前辞退理由/2位「現職の継続」

・新型コロナウイルス感染症の影響もあり、子育て世代の看護師が続々と退職することが決定し、自分が辞めると現場が回らなくなってしまうので現職の残留を決意した。

・現職の理事長より病棟配置の兼ね合いで退職時期を遅らせてほしいと相談があり、入職予定月までに退職できなかった。

・現職に退職を申出たところ、希望であった非常勤から常勤での勤務提案をされ、転職の必要がなくなった。

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