2019.11.21
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日本人の肌を美しく見せるBright Daysに注目(ナガイレーベン)

職場が明るくなる最高のナース服の見つけ方【vol.3】

2019年に創業104周年を迎えたメディカルウェアの老舗ブランド・ナガイレーベンが、資生堂とのコラボレーションで新たなナースウェアを生み出しました。夜勤明けも顔色が良く見えると話題のBright Days(ブライトデイズ)シリーズについて、担当の方に詳しくお話を伺いました。

取材・文/中澤 仁美(ナレッジリング)
編集・構成/メディカルサポネット編集部

職場が明るくなる最高のナース服の見つけ方 【NO.3】ナガイレーベン株式会社   

2つの「レフ板効果」がナースを元気に見せる

スタッフの身だしなみや内装なども含めたホスピタリティーを重視する医療機関が増えていることを受けて、メディカルウェア業界で国内シェア約60%を誇るナガイレーベンが、異業種である資生堂とコラボした新ブランドを発表しました。「ナースは夜勤があるなど勤務状況が不規則になりがちで、多くが肌に関する悩みを抱えています。それを解決するためのお手伝いができないかと考えたのです」(商品企画室室長/チーフデザイナー 渡井哲夫さん)。

 

「美しい生活文化の創造」をミッションとする資生堂に協力を仰ぎ、約2年間の準備期間を経て誕生したのがBright Days(ブライトデイズ)です。資生堂ビューティークリエーションセンターがカラー監修を担当し、日本人の肌色にマッチしたレフ板効果のあるカラーが採用されました。

 

レフ板効果とは、着る人の顔色を美しく見せる効果のこと。ポーセリングリーンなどの淡い色には顔色を明るく見せる「白のレフ板効果」が、ディープシーブルーなどの濃い色には顔を引き締めて見せる「黒のレフ板効果」があるといわれています。

 

Bright Daysシリーズではチュニックとワンピースが展開されていますが、いずれも高級感あるシルエットで、適度に身体へフィットしてくれるイメージです。女性の顔を引き立たせる、かわいらしい首元のカットにも注目。ウェアのカラーに合わせて、アクセントとなるボタンもそれぞれ異なるものを使用しています。

 

 新鮮なカラー展開が目を引くBright Daysシリーズ。カタログではそれぞれのウェアに合ったヘアスタイルやメイクも紹介

新鮮なカラー展開が目を引くBright Daysシリーズ。カタログではそれぞれのウェアに合ったヘアスタイルやメイクも紹介

  

「資生堂さんとコラボし、レフ板効果だけでなく最新のトレンドを意識したカラー展開が実現できました」と話す渡井さん

  「資生堂さんとコラボし、レフ板効果だけでなく最新のトレンドを意識したカラー展開が実現できました」と話す渡井さん

(左のウェアがポーセリングリーン、右のウェアがディープシーブルー)

  

 

丈夫で涼しく動きやすい、独自開発された自信の素材

高いデザイン性はもちろんのこと、優れた品質も注目のポイントです。そもそもナガイレーベンのユニフォームは、動きやすさを徹底的に追求したカッティングが特徴。Bright Daysシリーズではニット素材を採用しており、見た目の「しっかり感」からは想像できないほどの高い伸縮性と軽さを併せ持っています。

 

また、接触冷感機能を持つ繊維を使用しているため、涼しく汗が気になりにくいのも見逃せません。後から加工をしているわけではなく、もともとの素材が冷感機能を備えているため、「洗ったら効果がなくなった」という心配も無用。もちろん、業務用の洗濯にも十分に耐えられる、優秀な耐久性を備えています。

 

こうした1つの素材を開発するのに3年以上かかることも少なくないのだとか。十分な時間と労力をかけ誠実なものづくりに励んでいるからこそ、業界No.1 として選ばれ続けているのかもしれません。ナガイレーベンのナースウェアに興味がわいたら、本社5階にあるショールームの「ナースルーム」を訪れてみてください。カタログに載っているさまざまなウェアがずらり。自由に試着ができるほか、ナースウェアのプロたちに質問や相談をすることも可能です(ナースルームでの直接販売は行っていません)。

  

試着ができるナースルームはJR神田駅から徒歩1分という好アクセス

試着ができるナースルームはJR神田駅から徒歩1分という好アクセス (平日9:00~17:00)

 

 

「ぜひ現物のウェアを手に取って、デザインや素材の良さを実感してもらいたいです」と話すマーケティング室の園田理恵さん

「ぜひ現物のウェアを手に取って、デザインや素材の良さを実感してもらいたいです」と話すマーケティング室の園田理恵さん

   

 

病院やクリニックの雰囲気にマッチする一着を

「いのちの力になりたい。」をスローガンに、およそ1000種類ものメディカルウェアを展開するナガイレーベン。商品開発にあたっては、実際に医療機関を訪れ、現場のナースの声を聞くことも多いのだとか。「〇〇の機能が欲しい」「もっとかわいいデザインにして」といった率直な意見をもらうことが、より良いウェアを作る原動力になっているとか。また、院内の壁の色やインテリアなどが開発の参考になることもあるそうです。

「ナースウェアを選ぶときにも、ご自身の医療機関の内装とマッチするか、という視点を持つことをお勧めします。院内の雰囲気に統一感が生まれることで、おもてなしの心が患者さんに伝わり、集患という側面からも好影響を及ぼすことがあります」(マーケティング室主任 長尾卓さん)。

 

「ナースウェアの選定は、経営者が理想のイメージをスタッフと共有することも重要です」と話す長尾さん

「ナースウェアの選定は、経営者が理想のイメージをスタッフと共有することも重要です」と話す長尾さん

  

ナガイレーベン本社2階には、現役ナースの懇親会や研修などで使える「いとなギャラリー」があるのを知っていますか?

2015年、創業100周年を記念し、日本初の「ナースのための心のコミュニケーション・スペース」として本社ビル2階にオープンしました。「いとな」の「い」はいのち、「な」はナース、ナガイレーベンを意味しているそうです。

いとなギャラリーには、国内で使用されていた時代ごとのナースウェアが展示されています。明治時代から戦時中までのものが飾られ、レプリカを着用しての撮影も可能です。現在のナースウェアと着比べることで、昔のナースがどんな働き方をしていたのか、思いを馳せることができそうです。

 

時代ごとのナースウェアとアート作品が調和した「いとなギャラリー」

時代ごとのナースウェアとアート作品が調和した「いとなギャラリー」

 

ギャラリーの一角は図書スペースで、看護の歴史にまつわる資料や専門誌などが数多く並んでいます。また、ナガイレーベンが衣装提供したドラマや映画のDVDもそろっています。新進気鋭のアーティストの個展も年に数回行われるので、気軽なアートギャラリーとしても楽しめます。アート作品と調和している調度品や家具は、実はアンティークの医療器具! 「ひょっとして、これは昔の点滴スタンド?」などと考察するのも面白そうです。

 

いとなギャラリー【営業時間】平日10:00~17:00(予約不要

ナガイレーベン株式会社

住所:東京都千代田区鍛冶町2丁目1-10
TEL:03-5289-8200

URL:https://www.nagaileben.co.jp/

1915年、創業者の永井光次氏が神田神保町に白衣専門の永井商店を開業。1961年に多用途白衣から医療用途白衣専門の製造販売に転換し、現在はメディカルウェアの国内シェアが約60%の業界最大手。2015年に創業100周年を記念し、本社2階にナースの交流の場「いとなギャラリー」をオープンした。

(取材日:2019年10月8日)

メディカルサポネット編集部

 

 

 

 

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