2021.12.17
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【2021年度版/薬局事業者・採用担当者向け】
中途採用者へ提示した年収は、適正ですか?

~平均年収と転職動向について~

 

中途入社者の採用を決めた企業の経営者や人事担当者は、「年収額が適正なのか」に悩むシーンがあるかと思います。自社の経営状態や給与テーブルを踏まえた上で、中途採用者の前職での年収額と、希望額を考慮し、決定しているケースが多いのではないでしょうか。当ページでは薬剤師の平均年収相場額をご確認いただいた上で、職員が長く活躍するための施策についてご紹介いたします。

 

薬剤師の平均年収額

 


 ※出典:厚生労働省 賃金構造基本統計調査 / 令和2年賃金構造基本統計調査 一般労働者 職種(表番号16)よりをもとに編集部にて表を作成

※平均年収額は、所定内給与額×12カ月+年間賞与その他特別給与額の合計から算出

 

2019年の「国民生活基礎調査」によると、日本国民の年間所得額は437万円(中央値)とされています。対して、「賃金構造基本統計調査」によると、薬剤師の平均年収額は男性が589万1,700円/女性が504万9,200円という結果が出ています。経験年数やキャリア形成の仕方によっても年収に違いが出ると考えられますが、1つの基準としてご参考ください。

 

 

薬剤師が転職で求める年収

『マイナビ薬剤師』にご登録いただいた方を対象に、希望する年収についてアンケートを実施しました。どの程度の年収額を求めているのか、年齢別に見ていきましょう。

 

 

年代や性別に差があるものの、20代は400~549万円台の希望者が多く、30代では 男性は600~699万円、女性は149万円以下~699万円で30代女性の希望する年収に差があることがわかります。40代・50代でも同様の傾向が見受けられますが、子育てや介護と両立しながら非常勤(パート・アルバイト)としての勤務を選択するケースも多く含まれているものと推察されます。また、45~49歳の男性は管理薬剤師、薬局長としてのキャリアをある程度積んだ上で、更なるレベルアップを図るためにご転職を希望されるケースが多いです。このため700~799万円を希望としている方が多いと考えられます。面接時に、希望の年収額や、どの程度スキルや経験を持ち合わせているのか、今後のキャリアをどのように考えているのかなどを入念に確認した上で検討することをおすすめします。

 

転職動向について

次に『マイナビ薬剤師』にご登録いただいた方を対象とした、転職活動についての意識調査の結果をご紹介します。回答者の属性は以下の通りです。 

 

 

回答者の年齢層は「55~59歳」(14.9%)で最も多く、次いで「60~64歳」が13%、「25~29歳」(11.9%)が続きます。
薬剤師の方々は、どんな理由で退職・転職を検討するのでしょうか。次のトピックスで解説します。

 

 

転職理由について

 

 

 

 

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