2021.08.05
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COVID-19がもたらす薬局パラダイムシフト(2)
中小薬局が取るべき3つの戦略とは

狭間研至の薬局経営3.0~社長が変われば薬局が変わる~ vol.11

狭間研至の薬局経営3.0社長が変われば薬局か変わる

 

編集部より

医師であり調剤薬局の経営者でもある狭間研至さんの連載コラム「薬局経営3.0〜社長が変われば薬局が変わる〜」。第11回は「COVID-19がもたらす薬局パラダイムシフト」に関する解説の2回目です。私たちの生活や購買行動を一変させたCOVID-19の流行は、患者さんの受療行動を変化させ、薬局業界にパラダイムシフトをもたらしていると狭間さんは話します。オンライン診療・服薬指導へとシフトする時代に、薬局経営がバージョンアップするための3つの戦略について解説いただきました。準備はどこまでできていますか?

  

薬局がバージョンアップするために

  

こんにちは、狭間研至です。新型コロナウイルス感染症の感染拡大と、オンライン診療・服薬指導の拡大による患者さんの受療行動の変化は、まさに薬局業界にパラダイムシフト(CIPPS)をもたらしています。私が診療する外来患者さんを見ていても、自宅→病院→薬局→自宅というルートを取らずに薬を受け取る患者さんが少しずつ増えていっているように感じます。

 

その一方で、方や敷地内薬局への出店はますます盛んになり、ドラッグストアが調剤併設を加速しています。これらによって、病院の「門前」に薬局を構えていたとしても、患者さんは来て下さらなくなってくる、別の言い方をすれば、経営は成り立たなくなってしまうようになってきたのではないでしょうか。 

本連載でも触れてきたように、薬局は、医薬品や化粧品、医療衛生材料などの販売をメインとしてきた昔の薬局(=薬局1.0)が、近隣の医療機関からの処方箋を応需することに専念してきたいわゆる「調剤薬局」(=薬局2.0)に移行し、さらには、地域包括ケアシステムの中で地域医療インフラとしての機能を発揮する「次世代型薬局」(=薬局3.0)に移りつつあると思います。新型コロナウイルス感染症の感染拡大とオンライン診療・服薬指導へのシフト、さらには、電子処方箋の導入決定によって、患者さんの流れが変わりつつある今、2.0から3.0へ薬局のバージョンアップをはかるためには、3つの戦略があると思います。

 

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