2025.12.03
5

PT・OT・STが転職の際に重視する条件とは?

5分で読めるポイント解説 PTOTST白書2025

『PTOTST白書2025年度版』~「労働実態」「就労・転職志向」とは?~

編集部より

医療現場や介護現場に欠かせない存在であるPT(理学療法士)、OT(作業療法士)、ST(言語聴覚士)は、リハビリテーションの専門職として大きな役割を担っています。

しかし実際には、多くの施設で慢性的な人材不足が続き、現場の負担が増えているのが現状です。

そこで今回は、『PTOTST白書2025年度版』のデータを基に、PT・OT・STが転職活動を行う際に「どんな条件を重視しているのか」をわかりやすくまとめました。

採用戦略を見直したい方や、より良い職場づくりを考えている方にとって、有益なヒントになるはずです。ぜひ今後の採用活動の参考にしてみてください。

 

編集・構成/メディカルサポネット編集部

 

1. PT・ST・OTは転職活動の際にどのような条件を重視するのか

前回の記事では、PT・OT・STの定着率を高めるために、事業者が実施している取り組みをご紹介しました。

その中でも特に効果的とされていたのが、「十分な職員数を確保すること」。

人員に余裕があるだけで、業務負担の軽減や働きやすい環境づくりにつながり、結果として離職防止にも寄与します。

 

では、採用活動をスムーズに進め、必要な人材を確保するためには何が求められるのでしょうか。

今回は、PT・OT・STが転職活動の際にどのような条件を重視しているのかを取り上げます。

採用力向上のヒントとして、ぜひ参考にしていただければと思います。

以下は、『PTOTST白書2025年度版』に基づく、事業者の取り組み状況に関する調査結果です。

 

 

2. 応募を決める際に重視する条件

2. 応募を決める際に重視する条件

 

      転職活動で応募を決める際に重視する条件を尋ねたところ、上位に以下が挙げられています。
  • 「給与条件(年収・月収・手当・賞与など」86.1%
  • 休日・休暇」74.2
  • 「勤務地・通勤距離」61.3%
  • 職場の雰囲気・人間関係」56.5%
  • 仕事内容・やりがい」52.6%

 

応募を決める場面では、まず給与や休日といった労働条件が大きな判断基準になることが多いようです。

しかしそれだけではなく、実際に働く環境としての「職場の雰囲気」や「スタッフ同士の人間関係」も、同じくらい重要視されていることが見て取れます。

つまり、待遇面だけでなく、日々の働きやすさや人との関わり方も応募を後押しする重要な要素となっているのです。

  

 

3. 面接・職場見学の際に重視する条件

3. 面接・職場見学の際に重視する条件

 

転職活動で面接・職場見学の際に重視する条件を尋ねたところ、上位に以下が挙げられています。

  • 労働条件などの詳しい説明」67.1%
  • 仕事内容・流れなどの詳しい説明」64.0%
  • 「通勤アクセスの良さ」49.1%
  • 「経験や希望を尊重して聞いてくれる」46.6%

 

面接の場面では、給与や勤務条件、日々の業務内容などについて、丁寧かつ具体的に説明することが大切です。

それに加えて、求職者自身がこれまで積んできた経験や、今後どのように働きたいかといった希望をしっかり受け止める姿勢も求められます。

つまり、一方的に話すのではなく、互いに理解を深める“双方向のコミュニケーション”を意識することが重要であるとわかります。

 

さらに職場見学では、スタッフ同士の関わり方だけでなく、患者・入居者・利用者との距離感や雰囲気など、現場全体の空気を求職者が自ら感じ取れるよう配慮することが効果的です。

現場のリアルな人間関係を見せることで、入職後のギャップを減らし、安心感にもつながります。 

  

 

4. 入職を決める際に重視する条件

4. 入職を決める際に重視する条件

 

転職活動で入職を決める際に重視する条件を尋ねたところ、上位に以下が挙げられています。

  • 「年収・月収・手当などお金について」89.2%
  • 「休日・休暇」82.9%
  • 「職場の雰囲気」74.5%
  • 「残業時間」43.2%

今回の結果を見てみると、入職を決めるときには「年収や手当」などのお金の部分を特に気にしている人が多いようです。

また、「休日や休暇の取りやすさ」への関心も高く、仕事とプライベートのバランスを大切にしたい気持ちが表れています。

さらに「職場の雰囲気」「残業の多さ」など、毎日の働きやすさにつながるポイントも、しっかり判断材料にされていることがわかります。

お給料や休暇だけでなく、“ここでなら安心して働ける”と感じられる環境も大切にされているようです。 

  

5. まとめ

本記事から読み取れるのは、PT・OT・STにとって、転職活動では事前に労働条件や待遇が詳しく説明され、入職後に認識のずれがないことがとても大切だということです。これは単に条件面を確認するだけでなく、職場選びにおける安心感にもつながります。

 

また、面接や職場見学では、職場の雰囲気やスタッフ間の関係がしっかり伝わり、安心して働けそうだと感じられることも大きなポイントです。

 

こうした求職者の視点を意識することで、ぜひ貴社・貴院の採用活動に役立てていただければ幸いです。

  

 

↓全調査結果は、こちらよりダウンロードできます(会員登録無料)↓

セラピスト639人のリアル 労働・雇用実態調査 『PTOTST白書2025年度版』~「労働実態」「就労・転職志向」とは?~

この記事を評価する

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

TOP