2025.08.01
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vol.3 介護施設が中途採用活動で重要視するポイントは?

5分で読めるポイント解説 介護職白書2024

介護職白書2024

 

 

編集部より

前回の記事では、事業者側の取り組み実態についてご紹介しました。

採用活動を行っていると、「募集を開始したが応募が集まらない」「採用したが離職してしまった」「入職後にお互いミスマッチだったと気づいてしまった」などといった採用に関する悩みを抱くことはありませんか?また、「他の事業者はどのような中途採用活動をしているのか?」と疑問に思いませんか?当記事では、介護事業者が行っている採用活動の実態を明らかにし、「介護施設が中途採用活動で重要視する点と施策」について「介護職白書2024年度版」のデータをもとにご紹介し、採用成功につながるポイントをお届けします。

 

編集・構成/メディカルサポネット編集部

 

採用活動をする際に重視している点

採用活動をする際に重視している点

 

介護職員の中途採用計画において、募集(母集団形成)をする際に重視している施策を尋ねたところ、以下のような回答となりました。

  • 「求人票の記載内容を随時更新し、最新の情報を掲載するようにしている」53.3%
  • 「就業イメージを持ってもらえるよう、職場の特徴や職員の人数などをホームページで公開している」42.2%
  • 「採用人数だけでなく、採用したい人物像を紹介事業者の担当者とすり合わせるなどして決定している」33.3%
  • 「募集状況をまとめ、定期的に紹介事業者の担当者に共有している」28.4%
  • 「面接を実施するまでに、事前に応募者の転職の軸や気にしているポイント、懸念点などを確認・把握している」20.4%
  • 「残業時間や有給休暇消化率、職員の人数体制などを数値化をして、具体的に業務イメージが湧くような資料を用意している」14.7%
  • 「年間・半期などで採用計画を立てている」14.2%

    

では、実際に募集内容を開示する際に、事業者が重視している点はどういった点になるのでしょうか。

 

  

募集内容を開示する際に、メリットだけでなくデメリットも伝えられていますか?

募集内容を開示する際に、メリットだけでなくデメリットも伝えられていますか?  

看護職員の中途採用活動において、募集内容(求人条件)を開示する際に重視している項目を尋ねたところ、以下のような回答となりました。

  • 「給与条件(年収・月収・手当・賞与など)」76.4%
  • 「勤務時間・勤務体系(交替制度・夜勤回数など)の勤務条件」73.8%
  • 「休日・休暇の条件」52.9%
  • 「仕事内容・やりがい」36.4%
  • 「勤務地・通勤アクセス」35.6%
  • 「研修・教育制度」30.2%
  • 「会社や施設の強み・特徴」27.6%
  • 「職場の雰囲気・人間関係」25.3%
  • 「福利厚生(寮・住宅補助)」22.7%
  • 「会社や施設が目指す方向性や目標」20.9%
  • 「残業時間」と「キャリアアップ・昇進制度」20.0%
  • 「会社や施設の施設数・規模」19.1%

  

これらの上位に挙げられている内容は、今後も仕事を続ける意志のある介護職員を対象としたアンケート「介護職を長く続けるためには何が必要だと思うか」においても上位に位置しています。「良好な人間関係」も長く続けるための条件として重視される傾向が見られました。そのため、求人情報に「職場の雰囲気・人間関係」に関する内容をより詳細に開示することで、応募者の確保に好影響を与えることが期待されます。

 

  

面接・職場見学時、どんなことを重視していますか?

面接・職場見学時、どんなことを重視していますか?

 

介護職員の中途採用活動において、面接・職場見学の際に重視している施策を尋ねたところ、上位に以下が挙げられています。

  • 「仕事内容・ 流れを詳しく説明する」76.4%
  • 「労働条件を詳しく説明する」63.6%
  • 「経験や希望を尊重して聞く」55.6%
  • 「配属先の職場見学を設定する」55.1%
  • 「利用者の状況や雰囲気が伝わるようにする」45.8%
  • 「職員があいさつをするようにする」36.4%
  • 「配属先の上司・同僚と話をする時間を設ける」27.6%
  • 「導入している機器を説明する」14.2%
  • 「具体的なキャリアプランを提示する」「面接官の人柄の良さをアピールする」8.4%
  • 「衛生・ 医療安全体制を説明する」3.6%
  • 「寮や託児所など、福利厚生施設の見学を設定する」3.1%

  

これらの上位に挙げられている内容は、介護職員へのアンケート「入職する前に不安に思うことは?」においても、給与・福利厚生などが想定どおりかという回答として上位に挙げられています。

 

 

内定後~入職・入職後に重視している施策はありますか?

内定後~入職・入職後に重視している施策はありますか?

 

介護職員の中途採用活動において、内定後~入職まで、または入職後に重視している施策を尋ねたところ、上位に以下が挙げられています。

  • 「労働条件に認識の相違が出ないよう、書面(採用条件通知書・雇用契約書など)で通知している」82.2%
  • 「採用決定後は、入職までの間に、早めに入職予定者と直接連絡を取るようにしている」64.4%
  • 「中途入職者にも新卒職員同様に物品の場所や業務の方針、手順などを細かく説明している」41.8%
  • 「入職後に、上司などとの定期的な面談のスケジュールを組んでいる」32.4%
  • 「中途入職者向けの研修を実施して、定期的な振り返りができるようにしている」27.6%
  • 「入職日当日は配属先のスタッフだけではなく、上司や人事担当者が出迎えるようにしている」24.4%
  • 「入職前のオリエンテーションや内定者懇親会を実施している」21.3%
  • 「法人全体だけでなく、店舗ごとの手順やルールをマニュアル化して指導している」16.4%

 

事業者の約8割が、労働条件に認識の相違が出ないように、採用条件通知書や雇用契約書などの書面で通知しています。

 

    

まとめ

「他の事業者がどのような中途採用活動を行っているのか知りたい」と考える人事担当者が増えている昨今、「介護職白書2024年度版」のデータを基に、採用成功につながるポイントをご紹介してきました。

 

多くの場合、「今、この部署に人が足りないから採用したい」といった短期的な視点でのコミュニケーションに偏りがちですが、将来的な経営や事業の方向性を見据え、どのような人材が必要かを共に考えることが重要です。

 

そのためには、紹介事業者の担当者と定期的に情報交換を行うことがまず必要です。

さらに、人材を“採用して終わり”にするのではなく、入社した方がしっかりと活躍し、長く定着することをゴールに設定することが大切です。この観点から、中途採用活動を見直してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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