2021.08.27
5

介護からエンゼルケアまでを一貫して提供
~東京23区を中心に展開する都市型の在宅介護~

介護事業者インタビューvol.1 株式会社ケアサービス

 

編集部より

1970年創業の株式会社ケアサービスは、昨年50周年を迎えました。2004年には業界に先駆けてJASDAQに上場し、介護事業では東京でのドミナント展開を強化、在宅介護に注力していく方針です。介護からエンゼルケアまで一貫したサービスを提供しており、これをさらに「シニア向け総合サービス業」へと進化させ、国内だけではなく、アジア圏の大都市での展開を目指していきます。そのほか、日本だけではなく中国でも展開を図っていきます。

 

取材・文/松崎 純子(元新聞記者/介護ライター)

編集・構成/吉井 光洋(メディカルサポネット編集部)

 

 

創立50周年を迎えた株式会社ケアサービス 

エンゼルケアへの想いと今後の展開について代表取締役社長の福原 俊晴さんにお話を伺いました

 

エンゼルケアとは

亡くなった方の身体を洗い清める湯灌(ゆかん)や、着付け、化粧など、死後のケアを行い、生前の姿を思い起こすことができるよう整えること。感染症予防や腐敗・乾燥への対応など、衛生面の安全管理上でも非常に重要な意味もある。

 

 

東京23区を中心とした都市部でのドミナントで拡充を目指す

 

――事業内容を教えてください

 

福原俊晴さん(以下、福原):1970年に寝たきり高齢者の布団やマットレスの消毒乾燥を行う会社として創業しました。1983年に訪問入浴サービスを開始、1990年には、「天国に旅立つ瞬間までが私たちケアサービスが提供する介護である」と、亡くなった方の身体を清め、旅立ちの手伝いを行うエンゼルケア(湯灌)事業を開始しました。2000年にデイサービスを開業し、現在は東京23区を中心とした都市部での在宅介護事業を展開しています。

 

 

──訪問看護・介護の事業を譲り受けるなど、M&Aも積極的ですね

 

福原:M&Aは事業規模の拡大ではなく、地域のニーズに合わせたドミナント展開の拡充として行っています。近年、東京都江戸川区の訪問看護事業所(直営、サテライト各1事業所)計2事業所、東京都大田区で訪問介護1事業所を譲り受けたことも、地域のニーズと当社の戦略が合致したことによるものです。今後も東京23区を中心として在宅介護のドミナントエリア形成に注力していきます。現在は、デイサービスが44ヵ所、訪問入浴が14ヵ所、訪問介護2ヵ所、訪問看護3ヵ所となっています。

 

 

――23区に注力する狙いはなんなのでしょうか

 

福原:高齢者人口が多く在宅介護のニーズが高い23区において、複数の在宅介護サービスを提供することで、効率的な事業所運営が実現できると考えています。お客様のニーズに幅広く応えることと、人材確保や育成の面で効率化を図ることとの両面を長期的に押さえることができます。今後はさらに、介護とエンゼルケアを軸に、高齢者に関わる多様なサービスを拡充させていきたいと思っています。

会員登録されている方のみ続きをお読みいただけます。

この記事を評価する

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

TOP