2019.03.01
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週刊まとめ1分ニュース ー1分で読む今週のトピックスー
【2月25日~3月1日】

今週のトピックスが1分でわかる「週刊まとめ1分ニュース」。約10秒で読める要約を付けた記事6本をお届けします。

           

    1.妊娠中に麻疹罹患で重症化、産婦人科医会が注意喚起(2月26日)

    日本産婦人科医会は25日、麻疹(はしか)の流行に関する注意喚起をウェブサイトに掲載した。妊娠中に麻疹に罹患すると、母体の重症化や流産、死産、早産の頻度が上昇する恐れがあると指摘。麻疹は、大阪府や三重県など関西地方を中心に患者が多く、首都圏でも報告が目立ってきた。同医会は中国や東南アジア、東欧、イタリア、大阪府や三重県などの流行地には極力出掛けないよう勧めている。

    2.介護施設の夜勤、16時間以上の勤務が約7割(2月27日)

    日本医療労働組合連合会が「2018年介護施設夜勤実態調査」の調査報告を公開した。長時間勤務となる「2交替夜勤」の施設の割合は85.5%を占め、16時間以上の長時間勤務になる施設の割合は69.4%だった。194月からは、勤務間インターバル制度の導入が事業主の努力義務になるが、全体の2割が「12時間以上の勤務間隔が確保されていない」と回答した。

    3.医師の4人に1人が「過労死ライン」、開業医の負担にも焦点を(2月26日)

    神奈川県保険医協会が1月に発表した調査結果で、同県内の開業医の4人に1人が「過労死ライン」の週60時間超の労働(月80時間超の時間外労働に相当)に従事していることが分かった。厚生労働省の検討会では、勤務医の時間外労働規制や過重労働軽減の議論が進められているが、開業医は枠外。医師の働き方改革と地域包括ケアの構築を両立するには、地域の開業医の負担と疲弊にも配慮した対策が不可欠だろう。

    4.鎮静薬「プレセデックス」の取り違えで注意喚起(2月26日)

    ファイザーと丸石製薬は、両社が販売するα2作動性鎮静薬「プレセデックス」(一般名:デクスメデトミジン塩酸塩)について、急性循環不全改善薬の「イノバン」(同:ドパミン塩酸塩、協和発酵キリン)や「ドブポン」(同:ドブタミン塩酸塩、テルモ)との取り違えに注意するよう文書で呼び掛けた。包装の外観や色調、ラベル・押子接続用部品が似ており、ヒヤリ・ハット事例が3件報告されている。医薬品医療機器総合機構(PMDA)も225日に情報提供を行った。

    5.都道府県別診療科ごとの必要な医師数の見通し初公表─厚生労働省(2月25日)

    厚生労働省は2月22日に開かれた「第4回医道審議会医師分科会医師専門研修部会」で、都道府県別の診療科ごとの将来必要な医師数の見通し(たたき台)を提出した。診療科と地域間の医師の偏在が問題視されるなか、厚労省は2036年までに地域偏在の解消を目指している。たたき台では、36年の必要医師数や、その人数を達成するための年間養成数が示された。

    6.医師偏在是正の目標年、「2036年度が適切」 分科会が第4次中間取りまとめ案を大筋了承(2月28日)

    厚生労働省は2月27日、「医療従事者の需給に関する検討会」の分科会に医師偏在対策の検討結果などを盛り込んだ「第4次中間取りまとめ」の案を示し、大筋で了承された。医師偏在是正の目標年は2036年度とされた。地域枠・地元出身枠の増員が始まる22年度の入学者が医師になり診療を始めるのが28年度となることなどから。「医師確保計画の計画サイクルが5回繰り返され、この間に医師偏在是正が達成されることが必要」と方向性を示している。

     

    メディカルサポネット編集部

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