2019.08.22
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インフルエンザワクチン、13歳以上の「原則1回接種」を今季も徹底―厚労省通知

メディカルサポネット 編集部からのコメント

インフルエンザワクチンの安定供給のため、厚生労働省は8月13日付けで「季節性インフルエンザワクチンの供給について」の依頼を各都道府県衛生主管部宛に送付しました。2019/20シーズンは、ワクチンの適切使用で不足は生じないと考えられますが、「13 歳以上の者が接種を受ける場合には医師が特に必要と認める場合を除き『1回注射』であることを周知徹底する」「必要量に見合う量のワクチンを購入すること」などワクチンの効率的な使用と安定供給の推進に向けた徹底を呼びかけています。

    

厚生労働省は8月13日付で、今季(2019/20シーズン)のインフルエンザワクチンの供給見込みについて、都道府県を通じて市区町村や医療機関に通達した。近年の使用量から、ワクチンを適切に使用すれば「不足は生じない状況と考えられる」としている。ただし、安定供給の確保に向け、13歳以上では原則1回接種とする対応を昨季に引き続き周知徹底する。

 

厚労省によると、国内メーカー4社による今季のインフルエンザワクチンの製造量は7月末時点で約2951万本(1mL=1本換算)と見込まれている。これは昨季の使用量(約2630万本)と製造量(約2717万本)をともに上回る。10月第1週には前季の同時期を上回る量のワクチンが納入される見通し。

 

厚労省は昨年も「適切に使用すればワクチン不足は生じない」とする通知を出した。しかし、シーズン序盤を中心に、医療現場からはワクチン確保に苦心しているとの声が上がった。

 

13日付の通知では、医療機関に対し、医師が必要性を認めた場合を除き、13歳以上への接種を1回とすることを要請。ワクチンの購入は必要量に見合う量にとどめ、医薬品卸に必要以上の早期・多量の納入を求める発注・予約を行わないよう呼び掛けている。

      

       

 出典:Web医事新報

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